[28日 ロイター] - 米大手銀行JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、性的虐待罪で起訴され拘留中に自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン被告と同行の関係について、宣誓証言を求められる見通しになった。同行が被告の犯罪を金銭的に支えた責任を追及する訴訟を提起した被害女性側の弁護士ブラッド・エドワーズ氏が28日明らかにした。
エドワーズ氏によると、ダイモン氏の宣誓証言は5月上旬に行われる予定。JPモルガンはコメントを拒否した。
エプスタイン被告とJPモルガンは2000年から13年まで取引関係があり、最後の5年間は被告がフロリダでの性犯罪で有罪を認めた後に相当する。
こうした中でJPモルガンは、被告の被害者からの集団訴訟と、被告が居住していた米領バージン諸島からの訴訟に直面。一方で被告と親しい関係にあった元幹部のジェス・ステイリー氏に報酬返還や会社への損害賠償を求める訴えを起こしている。
一方、英紙フィナンシャル・タイムズがJPモルガンの内部調査に詳しい関係者の話として伝えたところでは、ダイモン氏がエプスタイン被告と直接やり取りしたり、顧客にとどめることを巡る議論に加わったりした証拠は見当たらないという。