ドル/円
正午現在 97.50/55 1.4060/65 137.18/27
午前9時現在 97.41/46 1.4060/65 136.96/06
NY17時現在 97.38/43 1.4067/68 136.90/00
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[東京 10日 ロイター] 正午現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時
点とほぼ変わらずの97円半ばで取引されている。序盤は海外市場でドルが売られた流れ
を引き継いで上値の重い展開となったものの、海外でのドル安は「ポジション調整的な部
分が大きい」(外銀)といい、東京市場でさらに売り込む動きは限られた。
ドルは午前の取引で97.08円まで下落。海外市場でドルが売られた流れを引き継い
だ。国内大手投資家の売りが目立ったという。ユーロ/ドルも一時1.4092ドルと海
外でつけた高値に迫るなど、ドルは小幅ながら対円以外も軟調な値動きとなった。
アジア時間に目立ったのは豪ドルの上昇。ウエストパック・メルボルン研究所が発表し
た6月豪消費者信頼感指数が、前月比12.7%上昇の100.1と22年ぶりの大幅な
上昇を記録。指数も16カ月ぶり高水準となったことで、豪ドル/米ドル
0.80ドル前半から半ばへ、豪ドル/対円
昇した。
内閣府が発表した4月機械受注は、前月比マイナス5.4%と事前予想のプラス0.4
%を大きく下回った。しかし発表直後のドル/円は97.45円付近でほとんど値動きが
なかった。市場では「機械受注は振れの大きい指標として知られているため、単月のデー
タでは判断しづらい」(別の外銀)ためだという。
海外市場ではドルが広範に下落した。前日の米債市場で中短期ゾーンの金利が低下した
こと、ゴールドマン・サックス証券がユーロ/ドル
ル反落のきっかけだと指摘する声が複数出ているが、ポジション調整的な色彩が強い下げ
だったとの見方から「さらに大きくドルを売り込めるほど明確な方向性はない」(冒頭の
外銀)として、東京市場では売買の見送りムードが強まった。
<スウェーデンクローナが反発、ラトビアの通貨切り下げは回避の可能性が浮上>
海外の取引では、スウェーデンクローナが反発。対ユーロ
ばと今週の高値10クローナ後半から、対ドル
ローナ半ばへと上昇した。スウェーデンはラトビア向けの債券が多いことで知られ、今月
3日にラトビアで実施された短期証券(Tビル)入札で応札がなかったことから、ラトビ
アの通貨ラト
売り圧力も強まっていたが、8日にラトビア政府と連立与党が公共支出を5億ラト削減す
ると合意したことで、国際通貨基金(IMF)と欧州連合(EU)から追加緊急融資を受
けることができる可能性が高まり、「リスクは消えていないが、通貨ラトを切り下げかね
ないという切迫した状況は和らいだ」(さらに別の外銀)という。
現在のレートは
(ロイター日本語ニュース 基太村真司記者)
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