[ロンドン 1日 ロイター] - バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)は1日のノートで、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカのBRICSの拡大が世界経済におけるドルの支配に挑む兆しが出ているが、それでもドルが早々に準備通貨としての地位を失うことはないとの見方を示した。
BRICSは先週、南アのヨハネスブルクで開いた首脳会議で、イラン、アルゼンチン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、エチオピア、エジプトの加盟を決定した。
BNYメロンは、BRICSの狙いのひとつはドルに代わる通貨を見つけることだと指摘した。拡大BRICSはマンガンやグラファイトなどの市場で高い割合を握るほか、サウジ、UAE、イランの巨大産油国が加盟すれば石油供給の42%を占めるが、それでもドルの優位を脅かすほどではないという。
BNYメロンの市場・戦略・インサイト部門を率いるボブ・サベージ氏は、「米ドルがすぐに世界的な基軸通貨としての地位を失うことはないだろう」と述べた。