[北京 8日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁は、人民元相場がオーバーシュートするリスクを防止する意向を示した。北京で開催された金融フォーラムでの発言。人民銀が発行する金融時報が8日報じた。
元相場について一方的な市場の期待が形成されるのを防ぐと述べた。また、中国には外国為替市場の慎重な運営を維持する能力があるとしたほか、元相場は合理的でバランスの取れた水準で基本的に安定を維持するとの見方を改めて示した。
人民元は今年、対ドルで5%以上下落しているが、潘氏は人民元が対通貨バスケットで総じて安定していると指摘。ドル以外の通貨に対しては小幅に上昇していると述べた。
公式データに基づくロイターの算出によると、貿易加重ベースのCFETS人民元バスケット指数は8日時点で98.49と、年初から0.18%低下している。