Shinji Kitamura
[東京 6日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの147円前半で取引されている。手掛かり難から主要通貨は総じて小動きで、前日海外で進んだ円高も一服となった。
ドルは147円前半の狭いレンジ内を上下するにとどまった。アジア時間の米10年債利回りは前日海外でつけた3カ月ぶり低水準から小幅に切り返したが、目立った反応はなかった。
アジア市場では、前日大幅安となった豪ドルが反発した。特段の手掛かりはなかったが、日本の個人などが押し目買いに動いたという。豪ドルは朝方の96円前半から、97円前半へじり高となった。
豪統計局がきょう発表した第3・四半期の実質国内総生産(GDP)は、前期比0.2%増と市場予想の0.4%増を下回った。しかし「過去分が上方修正された反動もある」(外銀アナリスト)として、一段の売りにはつながらなかった。
中国の格付け見通しの引き下げに関心を寄せる声も出ていた。格付け会社ムーディーズが5日夕、中国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更したことが、リスクオフムードの高まりにつながり、前日海外で米国債やドル、円などが買われたとの見方だ。
上海市場の人民元は続落。中国の主要国有銀行がきょうにかけて、オンショア市場でドル売り/元買いを行っていたことが明らかになっている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 147.16/147.19 1.0799/1.0803 158.95/158.99
午前9時現在 147.17/147.20 1.0791/1.0795 158.85/158.89
NY午後5時 147.13/147.16 1.0795/1.0799 158.85/158.89