[ニューヨーク 10日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で上昇する一方、対ユーロでは下落した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期を巡り、投資家は11日発表の12月米消費者物価指数(CPI)待ちの姿勢を取っている。
こうした中、暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.64%高の4万6438ドルとなった。米証券取引委員会(SEC)の短文投稿サイトX(旧ツイッター)アカウントに何者かが不正にアクセスし、ビットコイン現物に連動する上場投資信託(ETF)を承認したとの偽メッセージを書き込んだことが明らかになった。
ドル指数は0.14%安の102.36。ユーロ/ドルは0.36%高の1.09700ドル。
ドル/円は0.84%上昇し145.68円だった。
11日に発表されるCPIはドルの方向性を左右する可能性が高い。ヘッドラインインフレ率は前月比0.2%上昇、前年比3.2%上昇が予想されている。
トレーダーらは、インフレ率がFRBの目標である2%に接近するに従い、FRBが3月に利下げを開始する可能性を織り込んでいる。
一方、日本では今週、軟調な経済指標が発表されており、日銀が今月中に政策修正に踏み切る可能性は低くなった。
バノックバーン・フォレックスのチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「今月末の日銀政策決定会合での政策修正を見込む声も少数あるが、4月決定会合での修正の方がより安心感があると思う」と述べた。
暗号通貨では、イーサも5.19%高の2468ドルとなった。一時は2022年5月以来の高値となる2483ドルに達する場面もあった。
ドル/円 NY終値 145.73/145.76
始値 144.98
高値 145.83
安値 144.99
ユーロ/ドル NY終値 1.0971/1.0975
始値 1.0944
高値 1.0972
安値 1.0933