[ニューヨーク 22日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、日欧の中銀金融政策決定会合を控え、ドル指数が横ばいから小幅高程度にとどまった。
日本円は一時1ドル=147.61円まで上昇。19日には148.80円と1カ月ぶりの安値を付けていた。終盤は0.1%高の1ドル=148.06円だった。日銀は22─23日にかけて金融政策決定会合を開く。
コーペイのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「日銀の植田総裁は会合後の記者会見で、4月のマイナス金利解除への期待に逆行し、通年のインフレ見通しを引き下げる可能性がある。円は1ドル=150円の節目に接近するだろう」と述べた。
マネックスUSAの外為トレーダー、ヘレン・ギブン氏は「日銀が実際に基準政策金利を変更する可能性は非常に低い」とした上で、「決定後の記者会見で、植田総裁が為替水準について言及するかどうかを見極める必要がある」とした。
欧州中央銀行(ECB)も今週、理事会を開催し、利下げは時期尚早として政策金利を据え置くと予想されている。ECBは引き続きデータに依存する見通しで、投資家は政策声明のトーンとラガルド総裁の記者会見に注目するとみられる。
ユーロ/ドルは0.1%安の1.0883ドル。
ドル指数は103.34と横ばいから小幅上昇。ドル指数は年初から約1.8%上昇し、1月は先進国通貨で最も上昇した。ただ、米連邦準備理事会(FRB)がいつ利下げに踏み切るかを巡り投資家が見極めようとしているため、上下動を繰り返しながら上昇している。
LSEGによると、米金利先物市場では3月米下げの確率が約40%と、1週間半前の80%から低下。2024年に0.25%ポイントの利下げが5回実施されるとの見方を織り込んでいる。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは昨年12月初旬以降で初めて4万ドルを割り込んだ。ビットコインの現物に連動する上場投資信託(ETF)の承認を受け、利益確定売りが続いているという。
ビットコインは一時3万9335.37ドルと12月4日以来の安値を付けた。終盤は3.5%安の4万0284ドル。年初来では5.3%下落している。
ドル/円 NY終値 148.09/148.11
始値 147.87
高値 148.15
安値 147.63
ユーロ/ドル NY終値 1.0881/1.0885
始値 1.0888
高値 1.0899
安値 1.0881