[東京 9日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 120.05/07 1.1283/87 135.46/50 午前9時現在 119.93/95 1.1283/87 135.33/37 NY午後5時 119.92/95 1.1274/77 135.20/24
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル高/円 安の120円付近だった。米国の利上げ観測後退と原油価格上昇により新興国・資源国通 貨が買われ、ドルが売られる展開となった。同時にユーロと円も売られたため、ドル/円 には動きが出づらかった。
正午から午後3時までのドル/円の値幅は17銭程度にとどまった。日経平均株価は 大引けにかけて300円近い上げ幅となったが、市場では「株高・ドル買いだとドル/円 は上方向に行くが、今はドル売りの動きの方が強まっている」(国内金融機関)とし、ド ル/円は上昇しづらい状況との指摘があった。
市場のムードはややリスク選好となっているものの、これが続くかどうかは米国の株 式市場次第という見方もある。きょうの朝方発表されたアルミ大手アルコア AA.N の第3 ・四半期決算は売上高、利益ともに市場予想を下回ったが、米国の利上げ観測後退がネガ ティブインパクトを相殺しているという。
市場では「来週以降に発表される企業決算への警戒感から利益確定の売りが優勢とな れば、リスク選好のトレンドに水が差される可能性がある」(IG証券のマーケット・ア ナリスト、石川順一氏)との声もある。
海外時間にはアトランタ地区連銀のロックハート総裁とシカゴ地区連銀のエバンズ総 裁が講演する。米国の利上げ観測は後退しているが、手掛かり材料が少ない中で材料にな る可能性もある。
<午前は小幅な値動き>
午前のドル/円は、日経平均の値動きに追随して小幅な上下変動を続けた。仲値公示 にかけて120円ちょうど手前まで伸び上がったが、日経平均の上げ幅縮小で119.8 3円付近までいったん下落した。その後、切り返して120円をつけたものの、120円 台に定着するには至らなかった。
海外投機筋の一部はドル/円でオプション取引を手掛けているとされるが、スポット 取引では動意薄で、ドル/円のこう着感を強めたという。
(為替マーケットチーム)