*14:44JST 新興市場見通し:グロース指数は年初来安値圏での攻防、反発のきっかけが欲しいところ
■目立った材料がないなか年初来安値を更新
今週の新興市場は下落。
同時期の騰落率は、日経平均が-3.41%だったのに対して、グロース市場指数は-6.90%、グロース市場250指数は-7.42%と厳しい下落となった。
プライム市場は機関投資家の益出し売りといった年度初めの需給や、為替の円高推移に押されて下落した一方、グロース市場は目立った材料がないなか、主力株中心に売られ5日続落。
物色の矛先は3月IPO銘柄に向かったが、初値を割る銘柄が続出した。
東証グロース市場Core指数構成銘柄など主力銘柄も押し目買いが入らず下落。
グロース市場250指数は取引時間中の年初来安値を更新するなどきつい地合いとなった。
個別銘柄では、マネーフォワード (TYO:3994)と資本業務提携の検討に係る基本合意書を締結すると発表したキャスター (TYO:9331)が急騰したほか、金融機関の新規口座開設の審査業務などの効率化につながるサービスを手掛ける3月IPOのカウリス (TYO:153A)が上場来高値を更新した。
また、ACSL (TYO:6232)は、ドローンメーカーとして初めて日本防衛装備工業会の正会員として承認されたと発表し買われた。
このほか、サウジアラビア社とデジタルコンサルティング事業で業務提携すると発表したモンスターラボホールディングス (TYO:5255)も上昇。
一方、グリーンモンスター (TYO:157A)、情報戦略テクノロジー (TYO:155A)、L is B (TYO:145A)、ソラコム (TYO:147A)、JSH (TYO:150A)、イシン (TYO:143A)、ハッチ・ワーク (TYO:148A)など3月IPOの下げが目立った。
なお、4月4日にスタンダード市場へ上場したアズパートナーズ (TYO:160A)の初値は公開価格を52.2%上回る2923円となったが、その後は初値を大きく下回った。
■反発のきっかけが見いだせない状況か、IPOは2社
来週の新興市場は、今週の大幅安に対する反発を期待したいところだが、反発のきっかけが見いだせない状況にある。
グロース市場指数、グロース市場250指数ともに、25日移動平均線、200日移動平均線を下放れた後、大陰線を残して75日移動平均線を下回ったことから、投げ売りのような展開となっている。
それぞれ年初来安値圏での攻防を迎えており、この水準を割り込むと一段安となろう。
両指数を売買する投資家は少ないが、日経平均やTOPIXと比較すると極めて弱いことから、新興市場を中心に売買する投資家のモメンタムは悪化の一途をたどっている。
直近IPOへの関心は引き続き高いものの、初値を下回っている3月IPOが多く、初値などで参戦したセカンダリー投資家は厳しい状況を迎えている。
GENDA (TYO:9166)、ispace (TYO:9348)といった東証グロース市場Core指数構成銘柄などの時価総額が大きい銘柄や、3月IPOで核となる銘柄が出てこない限り、グロース市場の反発は難しい。
東証による企業統治改革もプライム市場の次はスタンダード市場で、グロース市場は先との見方だ。
来週の新興市場は、反発のきっかけを探る地合いとなろう。
なお、来週のIPOは、8日にECサイト等を通じたセールスプロモーション商材の販売等を行うイタミアート (TYO:168A)、11日にIT資産管理のセキュリティ対策などを手掛けるハンモックがそれぞれグロース市場に上場する。
今週の新興市場は下落。
同時期の騰落率は、日経平均が-3.41%だったのに対して、グロース市場指数は-6.90%、グロース市場250指数は-7.42%と厳しい下落となった。
プライム市場は機関投資家の益出し売りといった年度初めの需給や、為替の円高推移に押されて下落した一方、グロース市場は目立った材料がないなか、主力株中心に売られ5日続落。
物色の矛先は3月IPO銘柄に向かったが、初値を割る銘柄が続出した。
東証グロース市場Core指数構成銘柄など主力銘柄も押し目買いが入らず下落。
グロース市場250指数は取引時間中の年初来安値を更新するなどきつい地合いとなった。
個別銘柄では、マネーフォワード (TYO:3994)と資本業務提携の検討に係る基本合意書を締結すると発表したキャスター (TYO:9331)が急騰したほか、金融機関の新規口座開設の審査業務などの効率化につながるサービスを手掛ける3月IPOのカウリス (TYO:153A)が上場来高値を更新した。
また、ACSL (TYO:6232)は、ドローンメーカーとして初めて日本防衛装備工業会の正会員として承認されたと発表し買われた。
このほか、サウジアラビア社とデジタルコンサルティング事業で業務提携すると発表したモンスターラボホールディングス (TYO:5255)も上昇。
一方、グリーンモンスター (TYO:157A)、情報戦略テクノロジー (TYO:155A)、L is B (TYO:145A)、ソラコム (TYO:147A)、JSH (TYO:150A)、イシン (TYO:143A)、ハッチ・ワーク (TYO:148A)など3月IPOの下げが目立った。
なお、4月4日にスタンダード市場へ上場したアズパートナーズ (TYO:160A)の初値は公開価格を52.2%上回る2923円となったが、その後は初値を大きく下回った。
■反発のきっかけが見いだせない状況か、IPOは2社
来週の新興市場は、今週の大幅安に対する反発を期待したいところだが、反発のきっかけが見いだせない状況にある。
グロース市場指数、グロース市場250指数ともに、25日移動平均線、200日移動平均線を下放れた後、大陰線を残して75日移動平均線を下回ったことから、投げ売りのような展開となっている。
それぞれ年初来安値圏での攻防を迎えており、この水準を割り込むと一段安となろう。
両指数を売買する投資家は少ないが、日経平均やTOPIXと比較すると極めて弱いことから、新興市場を中心に売買する投資家のモメンタムは悪化の一途をたどっている。
直近IPOへの関心は引き続き高いものの、初値を下回っている3月IPOが多く、初値などで参戦したセカンダリー投資家は厳しい状況を迎えている。
GENDA (TYO:9166)、ispace (TYO:9348)といった東証グロース市場Core指数構成銘柄などの時価総額が大きい銘柄や、3月IPOで核となる銘柄が出てこない限り、グロース市場の反発は難しい。
東証による企業統治改革もプライム市場の次はスタンダード市場で、グロース市場は先との見方だ。
来週の新興市場は、反発のきっかけを探る地合いとなろう。
なお、来週のIPOは、8日にECサイト等を通じたセールスプロモーション商材の販売等を行うイタミアート (TYO:168A)、11日にIT資産管理のセキュリティ対策などを手掛けるハンモックがそれぞれグロース市場に上場する。