*13:56JST 4月のくりっく365、ドル・円はじり高か、トルコリラ・円は上げ渋りか
東京金融取引所(TFX)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」は、3月の取引数量が前月比8.2%増の192万9621枚、1日の平均取引数量は9万1888枚と前月比で増加した。
月末時点の証拠金預託額は4982.36億円と前月比で161.54億円増加した。
取引通貨量では、米ドル、メキシコペソ、トルコリラ、南アフリカランド、豪ドルの順となった。
一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、3月の取引数量が前月比1.6%増の371万4354枚、1日の平均取引数量は18万1024枚と前月比で増加した。
月末時点の証拠金預託額は972.80億円となり、前月比で149.84億円の増加となった。
取引数量トップは米ドル・円で59万5785枚(前月比9.6%増)であった。
3月18-19日に開催される日銀金融政策決定会合を前に、日銀が今回の会合でマイナス金利解除実施など金融政策正常化へ向けて一歩踏み出すとの報道が相次いだ。
月前半は金融政策正常化を織り込んだ円買いが進行し、ドル・円は1ドル=146円台まで下落した。
日銀金融政策決定会合では事前報道内容通り正式にマイナス金利解除実施が決定されたが、アク抜け感が広がり円安進行が加速。
金融緩和環境が維持される見通しから、3月27日にはドル・円が2022年10月高値(151.94円)を超える1ドル=151.97円と約34年ぶりの水準に達した。
ただ、これを受け、日本政府要人から円安けん制発言が相次いだことで、為替介入への警戒感が広がり、その後は1ドル=151円台で膠着感の強い展開が続いた。
スイスフラン・円は4万5308枚(前月比90.7%増)であった。
3月18-19日開催の日銀金融政策決定会合の結果を受け、対スイスフランでも円安進行が進んでいたが、3月21日にスイス中央銀行が約9年ぶりとなる利下げを決定。
市場では政策金利据え置きが予想されていたためサプライズとなり、各国主要通貨に対しスイスフランは売られた。
ただ、スイス中央銀行が6月での追加利下げも予測されているのに対し、日銀は今後利上げ方向へ進む見通しであるため、対円ではスイスフラン安が進行。
一時1スイスフラン=170円台まで上昇していたが、月末には167~168円台に落ち着いている。
4月のドル・円はじり高か。
足元では米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ開始時期の先送り見通しが強まりドル買いが進んでおり、ドル・円は1ドル=151円台の高止まりが続いている。
日本政府による為替介入への警戒感も強く、円売りに動きにくい状況ではあるものの、投機筋が円買い介入にそなえたポジションを構築している動きも確認されており、為替介入ラインとみられている1ドル=152円突破を試みて攻防が続きそうだ。
日銀による年内追加利上げの有無も注目されているが、仮に実施されたとしても25bp程度の小幅な利上げにとどまるとみられており、円買いに向かう動きは限定的との見方もあり、ドル高・円安基調は続きやすいか。
トルコリラ・円は上げ渋りか。
3月31日に投開票されたトルコ統一地方選でエルドアン大統領率いる与党・公正発展党(AKP)は多くの市長選で敗北を喫した。
高インフレが続いている経済的苦境が原因とされている。
選挙結果を受けてエルドアン大統領が経済政策を見直すとの期待から選挙後はトルコリラ高・円安にややふれているが、経済政策への姿勢は変わらないとの見方も多く、トルコリラ・円の上昇は長続きしないだろう。
ただ、トルコ中央銀行の次回政策金利決定会合は4月25日に予定されており、前月に引き続き利上げとなれば、リラ買いは続く可能性がある。
月末時点の証拠金預託額は4982.36億円と前月比で161.54億円増加した。
取引通貨量では、米ドル、メキシコペソ、トルコリラ、南アフリカランド、豪ドルの順となった。
一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、3月の取引数量が前月比1.6%増の371万4354枚、1日の平均取引数量は18万1024枚と前月比で増加した。
月末時点の証拠金預託額は972.80億円となり、前月比で149.84億円の増加となった。
取引数量トップは米ドル・円で59万5785枚(前月比9.6%増)であった。
3月18-19日に開催される日銀金融政策決定会合を前に、日銀が今回の会合でマイナス金利解除実施など金融政策正常化へ向けて一歩踏み出すとの報道が相次いだ。
月前半は金融政策正常化を織り込んだ円買いが進行し、ドル・円は1ドル=146円台まで下落した。
日銀金融政策決定会合では事前報道内容通り正式にマイナス金利解除実施が決定されたが、アク抜け感が広がり円安進行が加速。
金融緩和環境が維持される見通しから、3月27日にはドル・円が2022年10月高値(151.94円)を超える1ドル=151.97円と約34年ぶりの水準に達した。
ただ、これを受け、日本政府要人から円安けん制発言が相次いだことで、為替介入への警戒感が広がり、その後は1ドル=151円台で膠着感の強い展開が続いた。
スイスフラン・円は4万5308枚(前月比90.7%増)であった。
3月18-19日開催の日銀金融政策決定会合の結果を受け、対スイスフランでも円安進行が進んでいたが、3月21日にスイス中央銀行が約9年ぶりとなる利下げを決定。
市場では政策金利据え置きが予想されていたためサプライズとなり、各国主要通貨に対しスイスフランは売られた。
ただ、スイス中央銀行が6月での追加利下げも予測されているのに対し、日銀は今後利上げ方向へ進む見通しであるため、対円ではスイスフラン安が進行。
一時1スイスフラン=170円台まで上昇していたが、月末には167~168円台に落ち着いている。
4月のドル・円はじり高か。
足元では米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ開始時期の先送り見通しが強まりドル買いが進んでおり、ドル・円は1ドル=151円台の高止まりが続いている。
日本政府による為替介入への警戒感も強く、円売りに動きにくい状況ではあるものの、投機筋が円買い介入にそなえたポジションを構築している動きも確認されており、為替介入ラインとみられている1ドル=152円突破を試みて攻防が続きそうだ。
日銀による年内追加利上げの有無も注目されているが、仮に実施されたとしても25bp程度の小幅な利上げにとどまるとみられており、円買いに向かう動きは限定的との見方もあり、ドル高・円安基調は続きやすいか。
トルコリラ・円は上げ渋りか。
3月31日に投開票されたトルコ統一地方選でエルドアン大統領率いる与党・公正発展党(AKP)は多くの市長選で敗北を喫した。
高インフレが続いている経済的苦境が原因とされている。
選挙結果を受けてエルドアン大統領が経済政策を見直すとの期待から選挙後はトルコリラ高・円安にややふれているが、経済政策への姿勢は変わらないとの見方も多く、トルコリラ・円の上昇は長続きしないだろう。
ただ、トルコ中央銀行の次回政策金利決定会合は4月25日に予定されており、前月に引き続き利上げとなれば、リラ買いは続く可能性がある。