*07:54JST 22日の米国市場ダイジェスト:NYダウは201ドル安、高金利の長期化を警戒
■NY株式:NYダウは201ドル安、高金利の長期化を警戒
米国株式市場は反落。
ダウ平均は201.95ドル安の39,671.04ドル、ナスダックは31.09 ポイント安の16,801.54で取引を終了した。
連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や半導体エヌビディア(NVDA)の決算発表を控え、様子見気配が強まり、小動きで寄り付いた。
連邦準備制度理事会(FRB)が公表した前回開催分のFOMC議事要旨では、政策金利を一段と長期にわたり高水準で維持する姿勢が再表明されたほか、必要であれば追加引き締めを支持する参加者もいたことが明らかになり、利下げ期待の後退で売りに拍車がかかった。
ナスダックは過去最高値付近からの利益確定売りに押されたがエヌビディア決算への期待が根強く、終盤にかけて下げ幅を縮小し終了。
セクター別では、電気通信サービスが小幅上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
衣料品小売のTJX(TJX)は第1四半期決算で1株利益が予想を上回ったほか、通期見通しの上方修正が好感され、上昇。
バイオのモデルナ(MRNA)や製薬会社のファイザー(PFE)は鳥インフルエンザのヒトへの感染が報じられ、ワクチン需要増加の思惑に買われた。
ペット向け健康・ウェルネス会社のぺトコ・ヘルス・アンド・ウェルネス(WOOF)は第1四半期決算で損失が予想程拡大せず、さらに、最高経営責任者(CEO)が黒字転換の軌道にあると楽観的見解を示し、安心感に買われた。
ディスカウント小売りのターゲット(TGT)は第1四半期決算で既存店売上高の4四半期連続減少を発表し、失望感に売られた。
ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は、最高プロダクト責任者(CPO)退社とプロダクト、ブランドチームの再編を発表し、警戒感に大幅下落。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は欧州の4月販売が15カ月ぶり低水準に落ち込み、下落した。
半導体エヌビディア(NVDA)は取引終了後に第1四半期決算を発表。
1株利益やデータセンター売上高、第2四半期の見通しが軒並み予想を上回ったほか、1株を10株にする株式分割や増配計画を発表し、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル強含み、タカ派FOMC議事要旨受け米高金利長期化観測
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は156円35銭へ弱含んだのち156円78銭まで上昇し、156円76銭で引けた。
米4月中古住宅販売件数が予想外に減少しドル売りが優勢となった。
その後、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月30日-5月1日会合分)の中で、参加者が第1四半期のインフレデータに失望、2%目標達成を一段と確信するには一段と時間がかかるとの見解で、当面高金利維持する方針が示された。
さらに、様々な参加者が追加引き締めにも前向きな考えを示したため金利上昇に伴いドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは1.0847ドルへ強含んだのち、1.0818ドルまで反落し、1.0822ドルで引けた。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁やチーフエコノミスト、レーン理事が物価動向に変化なければ、6月利下げ開始の可能性を示唆したためユーロ売りが優勢となった。
ユーロ・円は、169円72銭へ強含んだのち、169円38銭まで下落。
日欧金利差縮小観測にユーロ売り、円買いが優勢となった。
ポンド・ドルは1.2710ドルから1.2750ドルのレンジで上下した。
英国の4月消費者物価指数(CPI)が想定通り鈍化せず、英中銀の利下げ開始時期の予想が先送りされたことを受けたポンド買いが下支えとなった。
ドル・スイスは0.9132フランへ弱含んだのち、0.9156フランへ上昇。
■NY原油:下落で77.57ドル、ドル高などを意識して78ドルを下回る
NY原油先物7月限は下落(NYMEX原油7月限終値:77.57 ↓1.09)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比-1.09ドルの77.57ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは77.26ドル-78.41ドル。
米国市場の後半にかけて78.41ドルまで買われたが、ドル高などを意識した売りが再び強まり、通常取引終了後の時間外取引で77.26ドルまで値を下げた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.76ドル +0.11ドル(+0.27%)
モルガン・スタンレー(MS) 100.74ドル -0.79ドル(-0.77%)
ゴールドマン・サックス(GS)462.38ドル -8.03ドル(-1.70%)
インテル(INTC) 31.42ドル -0.32ドル(-1.00%)
アップル(AAPL) 190.90ドル -1.45ドル(-0.75%)
アルファベット(GOOG) 178.00ドル -1.54ドル(-0.85%)
メタ(META) 467.78ドル +3.15ドル(+0.67%)
キャタピラー(CAT) 355.94ドル -3.13ドル(-0.87%)
アルコア(AA) 42.15ドル -1.94ドル(-4.40%)
ウォルマート(WMT) 65.25ドル +0.10ドル(+0.15%)
米国株式市場は反落。
ダウ平均は201.95ドル安の39,671.04ドル、ナスダックは31.09 ポイント安の16,801.54で取引を終了した。
連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や半導体エヌビディア(NVDA)の決算発表を控え、様子見気配が強まり、小動きで寄り付いた。
連邦準備制度理事会(FRB)が公表した前回開催分のFOMC議事要旨では、政策金利を一段と長期にわたり高水準で維持する姿勢が再表明されたほか、必要であれば追加引き締めを支持する参加者もいたことが明らかになり、利下げ期待の後退で売りに拍車がかかった。
ナスダックは過去最高値付近からの利益確定売りに押されたがエヌビディア決算への期待が根強く、終盤にかけて下げ幅を縮小し終了。
セクター別では、電気通信サービスが小幅上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
衣料品小売のTJX(TJX)は第1四半期決算で1株利益が予想を上回ったほか、通期見通しの上方修正が好感され、上昇。
バイオのモデルナ(MRNA)や製薬会社のファイザー(PFE)は鳥インフルエンザのヒトへの感染が報じられ、ワクチン需要増加の思惑に買われた。
ペット向け健康・ウェルネス会社のぺトコ・ヘルス・アンド・ウェルネス(WOOF)は第1四半期決算で損失が予想程拡大せず、さらに、最高経営責任者(CEO)が黒字転換の軌道にあると楽観的見解を示し、安心感に買われた。
ディスカウント小売りのターゲット(TGT)は第1四半期決算で既存店売上高の4四半期連続減少を発表し、失望感に売られた。
ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は、最高プロダクト責任者(CPO)退社とプロダクト、ブランドチームの再編を発表し、警戒感に大幅下落。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は欧州の4月販売が15カ月ぶり低水準に落ち込み、下落した。
半導体エヌビディア(NVDA)は取引終了後に第1四半期決算を発表。
1株利益やデータセンター売上高、第2四半期の見通しが軒並み予想を上回ったほか、1株を10株にする株式分割や増配計画を発表し、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル強含み、タカ派FOMC議事要旨受け米高金利長期化観測
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は156円35銭へ弱含んだのち156円78銭まで上昇し、156円76銭で引けた。
米4月中古住宅販売件数が予想外に減少しドル売りが優勢となった。
その後、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月30日-5月1日会合分)の中で、参加者が第1四半期のインフレデータに失望、2%目標達成を一段と確信するには一段と時間がかかるとの見解で、当面高金利維持する方針が示された。
さらに、様々な参加者が追加引き締めにも前向きな考えを示したため金利上昇に伴いドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは1.0847ドルへ強含んだのち、1.0818ドルまで反落し、1.0822ドルで引けた。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁やチーフエコノミスト、レーン理事が物価動向に変化なければ、6月利下げ開始の可能性を示唆したためユーロ売りが優勢となった。
ユーロ・円は、169円72銭へ強含んだのち、169円38銭まで下落。
日欧金利差縮小観測にユーロ売り、円買いが優勢となった。
ポンド・ドルは1.2710ドルから1.2750ドルのレンジで上下した。
英国の4月消費者物価指数(CPI)が想定通り鈍化せず、英中銀の利下げ開始時期の予想が先送りされたことを受けたポンド買いが下支えとなった。
ドル・スイスは0.9132フランへ弱含んだのち、0.9156フランへ上昇。
■NY原油:下落で77.57ドル、ドル高などを意識して78ドルを下回る
NY原油先物7月限は下落(NYMEX原油7月限終値:77.57 ↓1.09)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比-1.09ドルの77.57ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは77.26ドル-78.41ドル。
米国市場の後半にかけて78.41ドルまで買われたが、ドル高などを意識した売りが再び強まり、通常取引終了後の時間外取引で77.26ドルまで値を下げた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.76ドル +0.11ドル(+0.27%)
モルガン・スタンレー(MS) 100.74ドル -0.79ドル(-0.77%)
ゴールドマン・サックス(GS)462.38ドル -8.03ドル(-1.70%)
インテル(INTC) 31.42ドル -0.32ドル(-1.00%)
アップル(AAPL) 190.90ドル -1.45ドル(-0.75%)
アルファベット(GOOG) 178.00ドル -1.54ドル(-0.85%)
メタ(META) 467.78ドル +3.15ドル(+0.67%)
キャタピラー(CAT) 355.94ドル -3.13ドル(-0.87%)
アルコア(AA) 42.15ドル -1.94ドル(-4.40%)
ウォルマート(WMT) 65.25ドル +0.10ドル(+0.15%)