*13:02JST 7月のくりっく365、ドル・円はじり高、豪ドル・円は強含みか
東京金融取引所(TFX)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」は、6月の取引数量が前月比4.2%減の231万5198枚、1日の平均取引数量は11万5760枚と前月比で増加した。
月末時点の証拠金預託額は5485.27億円と前月比で89.26億円増加した。
取引通貨量では、メキシコペソ、米ドル、トルコリラ、南アフリカランド、豪ドルの順となった。
一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、6月の取引数量が前月比5.7%増の362万2050枚、1日の平均取引数量は18万1103枚と前月比で増加した。
月末時点の証拠金預託額は1184.75億円となり、前月比で10.58億円の増加となった。
取引数量トップはメキシコペソ・円で65万5124枚(前月比24.6%増)であった。
6月2日にメキシコ大統領選が実施され、与党・国家再生運動(MORENA)のシェインバウム前メキシコ市長が当選。
また、総選挙では与党連合が下院で憲法改正に必要な圧倒的多数(スーパーマジョリティ)を獲得したことで、市場ではロペスオブラドール前大統領の司法改革路線を継承することへの警戒感が広がった。
この日を境にキャリー取引で人気のペソ買い・円売りポジションは大幅に縮小する動きが拡大し、一時1メキシコペソ=8.2円台まで下落。
その後6月20日に行われた組閣内容は好感されメキシコペソはやや買い戻されたが、依然として政局不安は強く、月末にかけては米大統領選にてトランプ氏優勢との見方が強まったこともメキシコペソが買われにくい要因となった。
NZドル・円は9万3307枚(前月比56.5%増)であった。
ペソ買い・円売りポジションの手仕舞いが広がった影響が他のクロス円取引にも広がり、NZドル・円も6月4日に一時1NZドル=95円台まで下落。
ただ、金利差を背景としたキャリートレード人気は根強く、NZドル買い・円売りはすぐに回復。
月末には1986年以来、約38年ぶりとなる1NZドル=98円台まで上昇している。
7月のドル・円はじり高か。
米国では雇用市場の減速が示唆される経済指標発表が続き、9月会合での利下げ開始見通しが強まりつつある。
米利下げ見通しの強まりからドル安基調となってきているものの、ドル・円は6月末に突入した1ドル=160円台で高止まりしている状況となっている。
円に関しては新NISA(少額投資非課税制度)を活用した海外金融商品への長期投資の増加が円安圧力につながっているという見方もあり、日米ともに今月末に金融政策決定イベントを控えているが、たとえ日米金利差が縮小したとしてもそう簡単にドル売り・円買いにつながらない可能性がある。
6月20日に米国は日本を為替操作国監視リストに追加していることも、日本の為替介入実施を難しくさせているともみられており、ドル・円はなかなかドル高・円安基調から変化しづらいと考える。
豪ドル・円は強含みか。
米国の利下げ見通しが強まりドルが買いづらくなってきているなか、クロス円取引の人気が高まっている。
なかでも豪ドルは買われやすい状況となっており、対円では1991年以来となる1豪ドル=108円台へ突入している。
6月26日に発表された消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことで、8月会合での豪準備銀行(RBA)による利上げが視野に入ってきたことなどが要因とみられる。
日本銀行が7月会合で追加利上げ実施する蓋然性は低いとみられており、日豪金融政策見通しに大きな変化がみられない内は、豪ドル高・円安の流れが継続しそうだ。
月末時点の証拠金預託額は5485.27億円と前月比で89.26億円増加した。
取引通貨量では、メキシコペソ、米ドル、トルコリラ、南アフリカランド、豪ドルの順となった。
一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、6月の取引数量が前月比5.7%増の362万2050枚、1日の平均取引数量は18万1103枚と前月比で増加した。
月末時点の証拠金預託額は1184.75億円となり、前月比で10.58億円の増加となった。
取引数量トップはメキシコペソ・円で65万5124枚(前月比24.6%増)であった。
6月2日にメキシコ大統領選が実施され、与党・国家再生運動(MORENA)のシェインバウム前メキシコ市長が当選。
また、総選挙では与党連合が下院で憲法改正に必要な圧倒的多数(スーパーマジョリティ)を獲得したことで、市場ではロペスオブラドール前大統領の司法改革路線を継承することへの警戒感が広がった。
この日を境にキャリー取引で人気のペソ買い・円売りポジションは大幅に縮小する動きが拡大し、一時1メキシコペソ=8.2円台まで下落。
その後6月20日に行われた組閣内容は好感されメキシコペソはやや買い戻されたが、依然として政局不安は強く、月末にかけては米大統領選にてトランプ氏優勢との見方が強まったこともメキシコペソが買われにくい要因となった。
NZドル・円は9万3307枚(前月比56.5%増)であった。
ペソ買い・円売りポジションの手仕舞いが広がった影響が他のクロス円取引にも広がり、NZドル・円も6月4日に一時1NZドル=95円台まで下落。
ただ、金利差を背景としたキャリートレード人気は根強く、NZドル買い・円売りはすぐに回復。
月末には1986年以来、約38年ぶりとなる1NZドル=98円台まで上昇している。
7月のドル・円はじり高か。
米国では雇用市場の減速が示唆される経済指標発表が続き、9月会合での利下げ開始見通しが強まりつつある。
米利下げ見通しの強まりからドル安基調となってきているものの、ドル・円は6月末に突入した1ドル=160円台で高止まりしている状況となっている。
円に関しては新NISA(少額投資非課税制度)を活用した海外金融商品への長期投資の増加が円安圧力につながっているという見方もあり、日米ともに今月末に金融政策決定イベントを控えているが、たとえ日米金利差が縮小したとしてもそう簡単にドル売り・円買いにつながらない可能性がある。
6月20日に米国は日本を為替操作国監視リストに追加していることも、日本の為替介入実施を難しくさせているともみられており、ドル・円はなかなかドル高・円安基調から変化しづらいと考える。
豪ドル・円は強含みか。
米国の利下げ見通しが強まりドルが買いづらくなってきているなか、クロス円取引の人気が高まっている。
なかでも豪ドルは買われやすい状況となっており、対円では1991年以来となる1豪ドル=108円台へ突入している。
6月26日に発表された消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことで、8月会合での豪準備銀行(RBA)による利上げが視野に入ってきたことなどが要因とみられる。
日本銀行が7月会合で追加利上げ実施する蓋然性は低いとみられており、日豪金融政策見通しに大きな変化がみられない内は、豪ドル高・円安の流れが継続しそうだ。