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ユーロ週間見通し:弱含みか、日銀の年内利上げ観測や域内経済の減速懸念で

発行済 2024-08-03 14:39
更新済 2024-08-03 14:45
© Reuters.
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*14:39JST ユーロ週間見通し:弱含みか、日銀の年内利上げ観測や域内経済の減速懸念で ■強含み、米国の大幅利下げ観測強まる

今週のユーロ・ドルは強含み。
週前半はユーロ圏経済の停滞を警戒したユーロ売りが優勢だったが、米国経済の減速に対する警戒感が次第に高まり、ユーロ売りは縮小。
週後半には米国の大幅利下げ観測が強まり、長期金利は大幅に低下したことから、ユーロ・ドルは1.09ドル台に戻した。
取引レンジ:1.0778ドル-1.0927ドル。


■もみ合いか、域内経済の減速懸念は払しょくされず

来週のユーロ・ドルはもみ合いか。
ユーロ圏経済の減速懸念は消えていないため、欧州中央銀行(ECB)の政策方針を見極める展開となりそうだ。
一方、7月米雇用統計の悪化を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅な利下げの思惑が浮上しており、リスク回避のユーロ売り・米ドル買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。


予想レンジ:1.0750ドル-1.1050ドル

■下落、日欧金利差縮小の思惑強まる

今週のユーロ・円は大幅続落。
日本銀行は7月31日開催の金融政策決定会合で政策金利を0.25%程度に引き上げることを決めたが、日銀植田総裁は「経済物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて、政策金利を引き上げる」と答えたことを受けて、リスク回避のユーロ売り・円買いが拡大。
週末前に米ドル安円高が急速に進んだことも影響した。
取引レンジ:159円71銭-167円95銭。


■弱含みか、日銀の年内利上げ観測や域内経済の減速懸念で

来週のユーロ・円は弱含みか。
日本銀行は金融政策決定会合で追加利上げを決定。
さらにインフレ指標次第では年内の追加利上げも見込まれている。
一方、ユーロ圏の強弱まちまちの経済指標で欧州中央銀行(ECB)による9月利下げに思惑が広がり、リスク選好的なユーロ買いは後退しよう。


○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・6日(火):6月小売売上高(5月:前月比+0.1%)

予想レンジ:158円00銭-161円00銭


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