ドル/円
正午現在 98.25/28 1.3966/72 137.23/32
午前9時現在 98.40/45 1.3975/80 137.52/64
NY17時現在 98.40/41 1.4021/27 137.92/05
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[東京 15日 ロイター] 正午現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時
点から小幅下落し98円前半で推移している。主要8カ国(G8)財務相会合からは新た
な手掛かりを得られず、次の材料を待ちで小動きに終始した。
ドル/円は早朝に98.56円の高値をつけたあとは98円前半で小動きに終始した。
きょうは五・十日にあたるがドル需要は膨らまず、午前11時半過ぎまでのドルの上下値
幅は46銭にとどまっている。
「98円後半には実需の売りが待っている」(国内銀行)ことから上値が抑えられるな
か、クロス円の下げが波及する形で一時は98.10円まで売られた。英デーリー・テレ
グラフ紙がドイツの信用危機の深刻化を伝えたことがきっかけになったという。報道によ
ると、ドイツ商工会議所(DIHK)のドリフトマン会長は、国内の信用状況が大半の製
造業ベースで悪化していると警告し、急速な景気回復への期待が後退している。
ただ、ユーロ/円が137.04円で下げ渋るとドル/円の下げも一服。リスク選好の
メルクマールとされる日経平均<.N225>や米原油先物
高値圏でのもみあいの域を出ず大きな売り材料にはならなかった。「これまでのユーロ
/円などの上昇には過熱感があり、利食い売りのきっかけを待っている面はある。ただ、
売った後、下値ではまたユーロを買い戻すことになりそうだ。ユーロの悪材料を織り込む
時期はいずれくるとみているが、今ではない」(三菱UFJ信託資金為替部為替第2グル
ープグループマネージャー、井上英明氏)との声が上がっている。
主要8カ国(G8)財務相会合については「例外的な政策対応からの出口論に言及した
ことで、上昇基調にあった金利にメッセージを送った」(三菱UFJ信託、井上氏)と評
価されている。米10年債
ら正午過ぎまでに3.7700%付近(同)に低下している。
ただ、共同声明の内容は出口戦略への言及や欧州金融機関に対するストレステストの必
要性を含めて市場の予想範囲を出るものはなく、このところのドル下落についても「米ド
ルは弱くない」(IMF専務理事)と問題にはならなかった。市場では「トレンドを変化
させる材料は出なかった。市場の注目は16日のBRICs(ブラジル、ロシア、インド、
中国)首脳会議に移った」(国内証券)という。
現在のレートは
(ロイター日本語ニュース 松平陽子)
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