日経平均は反落153.08円安の16677.84円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えている米株高や原油先物相場の上昇が下支えとして意識されるも、円相場は1ドル106円台での推移と円高が重石になったまた、4月の機械受注統計によると、民間設備投資の先行指標である「船舶、電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比11.0%減と予想を大きく下回ったことも売りを誘う格好に
日経平均は16785.83円と下げ幅を縮める場面もみられたが16800円には届かず、その後は円高が嫌気される格好から、じりじりと下げ幅を広げている東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めているセクターでは原油高を受けて鉱業、石油石炭が堅調一方で保険、パルプ紙、銀行、空運、その他金融、金属製品、ガラス土石、輸送用機器、機械などが冴えない
日経平均は価格帯別出来高が膨れている16800-17000円レベルが抵抗となる格好で調整しているただし、5日、25日線レベルでの踏ん張りがみられており、底堅さは意識される先物オプションSQを控えていることもあり、仕掛け的な商いも出しづらいところであろう一目均衡表では雲上限と転換線とのレンジ内での攻防このところは下ひげを残す格好で切り返す展開をみせていることもあり、権利行使価格の16750円と16875円とのレンジ辺りへは戻しておきたいところであろう
物色は中小型株に個人マネーがシフトしており、ブランジスタ (T:6502)、東芝 {{|0:}}、SOSEI (T:4587)、PD {{|0:}}、JIG−SAW {{|0:}}、アキュセラが堅調また、フィンテック、ブロックチェーンなどのテーマ株の一角にも動意がみられており、後場もこれら銘柄、テーマ株に資金流入が続きそうだ(村瀬 智一)