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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=続伸、銀行株波乱なく円高一服で買い戻し

発行済 2010-09-10 16:00

日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:> 

終値 9239.17 +140.78 終値 9180 +150

寄り付き 9132.25 寄り付き 9090

安値/高値 9132.25─9291.5 安値/高値 9080─9240

出来高(万株) 219089 出来高(単位) 68133

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 [東京 10日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続伸。米新規失業保険申請件

数や7月米貿易赤字の内容が好感され米株が続伸、円高も一服したことで主力輸出株など

が買い戻された。4─6月期実質国内総生産(GDP)の2次速報値が前期比プラス

0.4%と事前予想通りながら上方修正されたことも買い安心感につながった。日本振興

銀行破綻の影響は限定的だったが、新たな銀行自己資本規制「バーゼルIII」が今週末

にまとまる見込みであり銀行株には手控えムードが強かった。

 東証1部騰落数は値上がり1097銘柄に対し値下がり435銘柄、変わらずが136

銘柄。東証1部の売買代金は1兆6661億円。市場筋によると、そのうち5300億円

程度がメジャーSQ(特別清算指数)算出にともなう売買だと推計されている。

 メジャーSQを通過したことで、米株続伸や円高一服などのポジティブ材料に反応しや

すかったが、買いの中心は海外の短期筋の買い戻しとあって楽観ムードは乏しかった。「

バーゼルIII」や中国経済指標の発表を控えるほか、来週は民主党代表選挙があり、「国

内機関投資家などは週末とイベントを前にポジションを中立にするための買い戻しを入れ

たものの、新規の買いではない」(準大手証券トレーダー)という。

 11日の土曜日に中国は、8月のPPI、CPI、小売売上高、鉱工業生産、固定資産

投資など主要指標を発表する予定だが、休日の発表とあって思惑を呼んでいる。

 「バーゼルIII」は12日にもまとまる見通しだが、「狭義の中核的自己資本(コアT

ier1)は4.5―6%、資本保全バッファーの2―3%を含めると7―9%になる見

通しだが、7%との織り込みが多く、もし9%で決まればネガティブインパクト」(大手

証券トレーダー)との指摘もあった。

 インベストラスト代表取締役の福永博之氏は「これまでも円安と株先買いが連動するケ

ースはよくみられたが、買いが続かないことが多かった。今回も米新規失業保険申請件数

や米貿易統計はよかったが、経済協力開発機構(OECD)が日米欧の成長率見通しを引

き下げるなど景気は依然厳しい見通しだ。円高再進行への不安が消えたわけでもない」と

慎重な見方を示している。

 そのなかで明るい話題として受け止められたのがキヤノン<7751.T>の自社株買い。自己

保有株を除く発行済み株式総数の1.2%に相当する1500万株、取得総額500億円

を上限とする自社株買いを行うと9日に発表。当面の需給改善につながると期待され大幅

高となった。売買代金もトップと大商い。

 市場では「景気の先行きや円高への不安が大きい中でバリュエーション投資も効きにく

くなっているが、日本企業にはキャッシュリッチが多く自社株買いの余力があるとして見

直し買いが入る機運も出てきた」(みずほ証券・エクイティストラテジストの瀬川剛氏)

との声が出ていた。

 日立建機<6305.T>が続伸。10日付日経新聞朝刊が、2010年4─9月期連結営業利

益が期初計画を20億円程度上回り、130億円強になりそうだと報じたことが手掛かり

。「民主党代表選挙で小沢一郎前幹事長が勝利すると見込んで、中国関連株を物色する動

きもある」(国内証券トレーダー)という。

 大阪証券取引所は10日、9月限日経平均先物・オプションの最終決済にかかわる日経

平均のSQ(特別清算指数)が9150円32銭になったと発表した。一方、東証による

と、TOPIXのSQは831.97ポイントになった。

 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

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