日経平均<.N225>
前場終値 8759.57 (-63.68)
寄り付き 8782.91
安値/高値 8733.71─8787.89
東証出来高(万株) 81748
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[東京 14日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は反落した。外為市場で
やや円高に振れていることから主力株中心に売りが先行。欧州勢のバスケット売りも観測
され、日経平均は弱含んだ。目先筋の利益確定売りや週末前のポジション調整売りなども
指摘されている。一方、欧州債務問題に対する懸念の緩和などを背景に底割れ懸念は後退
しているといい、下げも限定された。
東証1部騰落数は、値上がり263銘柄に対し値下がり1266銘柄、変わらずが
128銘柄だった。東証1部売買代金は5954億円。
13日の米国株式市場はまちまちとなり、方向感に欠けるなか、前日に比べやや円高に
振れた為替などが重しとなり、東京株式市場は売りが先行。欧州勢による主力株への売り
バスケットも観測された。最近の戻り基調を受けて上値では目先筋の利益確定売りが指摘
されるほか、週末前のポジション調整売りなどに押されやすいという。
準大手証券トレーダーは「8800―1万円レベルでの売り圧力の強さが確認され、目
先筋の利益確定売りが出ている。欧州勢の換金売りも断続的に出ているようだ」と指摘す
る。ただ「投資家のマインドは好転しつつある。底割れ懸念が後退しているため、下がれ
ば押し目買いが入りやすい」といい、下値は限定的とみている。
中国国家統計局が14日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年比6.1%上
昇となり、8月の6.2%から伸びがやや鈍化した。事前には警戒する声が聞かれたが、
ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致し、株式市場への影響は限定された。
株式市場筋によると、10月限日経平均オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ
(特別清算指数)は8799円42銭となった。
個別銘柄ではオリンパス<7733.T>が急落。同社は14日午前、ウッドフォード社長を解
任して代表権のない取締役にするととも、に菊川剛会長を社長兼任とする人事を発表した。
国内投信のシニアファンドマネージャーは「社長解任によるお家騒動で売られている」と
したうえで「市場に手掛かりが乏しいこともあり、売りが強まったのではないか」との見
方を示した。
(ロイターニュース 杉山容俊)