［東京 １９日 ロイター］ - 日経平均 .N225 前場終値 17540.12 +330.07 寄り付き 17511.01 安値／高値 17471.6─17551.07
東証出来高(万株) 125099 東証売買代金(億円) 12514.33
前場の東京株式市場で日経平均は３日続伸。前日の米国株式市場でダウ .DJI が４２０ド ル超上昇するなど主要指数が大幅に続伸。外為市場も円安基調を継続するなど、外部環境 を好感し、１週間ぶりに１万７５００円を回復した。幅広い銘柄が買われ、指数は前日比 で３００円超上昇。ＴＯＰＩＸも１週間ぶりの１４００ポイント回復となった。
１８日の米国株式市場は、連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）声明を受けた買いが続き 、１日の上昇率としてはＳ＆Ｐ総合５００種 .SPX が２０１３年１月以来、ダウが１１年 １２月以来の大きさとなった。東京市場では寄り付き前にドル／円 JPY=EBS が１１９円 近辺で推移するなど円安基調を継続。これらを支えに、主力株は総じて買い優勢で始まっ た。
ＴＯＰＩＸコア３０構成銘柄ではソニー 6758.T を除く２９銘柄が上昇。東証１部全 体の約８割が値上がりした。セクター別では証券 .ISECU.T 、不動産 .IRLTY.T 、銀行<. IRLTY.T>の上げが目立っている。日経平均は２５日移動平均線（１万７４１０円０８銭＝ １９日前場）を上抜け、一時３４１円高となったが、週末要因による利益確定売りなどが 広がり、高値圏でもみあう形となった。
原油相場やロシア通貨ルーブルの下落に一服感がみられていることも市場心理を下支 えした。東洋証券の大塚竜太ストラテジストは「リスク回避の動きが和らぎ、しっかりと した展開となっている」と指摘。そのうえで「クリスマスを控え、海外投資家の買いはき ょうが最後となりそうだ。１万７５００円で落ち着けば上等なところで、次への展望も描 きやすくなる」との見方を示している。
個別銘柄ではトヨタ紡織 3116.T が堅調。１９日、アイシン精機 7259.T 、シロキ工 業 7243.T の２社と、トヨタ自動車 7203.T に供給している自動車用シート事業の集約を 検討していると発表し、競争力強化への期待感から物色された。また佐鳥電機 7420.T が 年初来高値を更新。１８日、２０１５年５月期通期の連結業績予想を上方修正し、材料視 された。
東証１部の騰落数は、値上がり１４８３銘柄に対し、値下がりが２６４銘柄、変わら ずが１１１銘柄だった。
(長田善行) ((※ yoshiyuki.osada@thomsonreuters.com; 06-6228-0696; Reuters Messaging: yoshiyuki.osada.reuters.com@reuters.net))
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