このコンテンツは、スパークス・グループ (T:8739)の2017年3月期の通期決算説明会の音声を文字に起こしたものです。
なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。
7本に分けたコンテンツの5本目です。
-----
司会:では続きまして、実物資産の投資戦略です。
こちらは大分すでにご説明させていただきましたので、今期の話をします。
今期は、着々と新しい発電所の運転が始まるのが一つのポイントで、太陽光だけでなくて木質バイオマスなども今期は運転を予定しているということになりますね。
阿部:ここで一つ申し上げるとしたら、これまで1400億円弱の資産が投資をされていて、稼動資産が増えてきたグリーンフィールド、つまり開発型投資から、ブラウンフィールド、つまりもう稼動している資産への投資にファンドを今、移行させようと思っています。
私たちがグリーンフィールド投資で作ってきた資産を私募の投信ではあるんですが、ブラウンフィールドのファンドにアセットを移していきます。
ブラウンフィールドの投資で、直接資金を調達し、全国各地にある稼動資産を買っていくことを、目指します。
まずファンドを組成してブラウンフィールドファンドができるところまでは確実にいくし、これまで企業がバランスシートの中で、グリーンフィールドに投資をしてきて、稼働し始めた発電施設については、流動化したいというニーズが今すごくあるんですね。
そういうニーズにもこたえながら、さらに大きくしていきたいと。
投資家には安定的なリターンを届けられると思っています。
再生可能エネルギー発電所投資も面白い局面に入っていきます。
私はこの投資を始めたとき、日本で最大の再生可能エネルギー発電所のオーナーになりたいと考えましたが、
この2、3年で、その道がはっきりと拓けてくると思います。
なかなかスパークスの株主の皆さんに実物資産投資を評価していただけないんですが、発電所のロケーション、場所がどんどん増えていくことが新しい価値を産んでいくということです。
そういう価値を皆さんに見ていただけるように、さらに大きくしていきます。
とりあえずの目標は原発一基分の発電容量を持つファンドをつくっていきたいと思っています。
司会:では続いて、不動産を見ておきます。
資料でご紹介いたしますのはオフィスビルのニューシティー多摩センタービルなんですが、その話でなく、冒頭阿部から申し上げた医療分野でスパークスが飛びぬけていけるのではないかという可能性の話を、ご紹介します。
阿部:医療は、日本が高齢化先進国として、やれる、やっていかなければいけない最も大きな領域です。
投資会社として何ができるか。
時代にどういう役割を果たすかという、志、想いが大事だと思います。
そういうことを思いながら、医療関係の投資を戦略的に、実践していく形をぜひ見せていきたい。
投資のディベロッピングパイオニアとして新しい投資の考え方を常に紹介してきた会社として、この分野でも、私たちの高い専門性、先進性を、株主の皆さんにもわかっていただきたいです。
なかなか結果が出せてないところに私自身のフラストレーションは当然あるんですが、皆さんにぜひわかっていただけるように、この領域でも新しいものを作っていきたいと思っています。
(6/7)に続く