(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 10644.25(‐54.50)
前営業日終値 10698.75(+45.19)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 2277.17(‐28.52)
前営業日終値 2305.69(+17.22)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1121.06(‐6.73)
前営業日終値 1127.79(+6.15)
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[ニューヨーク 10日 ロイター] 10日の米株式市場は反落。ただ、この日の米
連邦公開市場委員会(FOMC)で、景気回復支援に向け新たな措置を講じる方針が示さ
れたことを受け、相場は下げ幅を縮小した。
FOMC声明の発表前にダウは約100ドル下落していたが、声明を受け一時プラス圏
に戻す場面もあった。ただ、FOMCの弱い景気判断を背景に再び下げに転じて終了し
た。
ダウ工業株30種<.DJI>は54.50ドル(0.51%)安の1万0644.25ド
ル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は28.52ポイント(1.24%)安の
2277.17。
S&P総合500種<.SPX>は6.73ポイント(0.60%)安の1121.06。
FOMCは声明で、借り入れコストを低水準に維持するため、償還期限を迎えるモーゲ
ージ担保証券(MBS)を長期国債に再投資する方針を示した。
市場のさえない反応は、この措置が弱い労働市場と消費支出にそれほど大きな直接的影
響を与えないと投資家がみていることを示している。
BTIGの首席マーケットストラテジスト、マイケル・オルーク氏は「連邦準備理事会
(FRB)は、何をすべきか確かでない状況に陥った。これは保険のような動きで、おそ
らく市場の期待に沿うためにしぶしぶ取った措置だろう」と指摘した。
この日値上がりした銘柄は公益事業株やヘルスケア関連株などディフェンシブ銘柄だっ
た。
ハイテク株はナスダックの下げを主導した。半導体大手インテル
ト・マイクロ・デバイス(AMD)
落。前日に第3・四半期の売上高見通しを引き下げたソフトウエア大手ノベル
売られた。
インテルは4%、AMDは8%それぞれ急落。ノベルは3.2%安となった。
ウォルト・ディズニー
昇した。
主要株価3指数はいずれもFOMCの声明発表前に1%超下落していた。
中国の輸入が予想を下回ったことを受け、商品・エネルギー関連株も売られた。S&P
素材株指数<.GSPM>、S&Pエネルギー株指数<.GSPE>は約1%安。