サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

NYの視点:逆イールドとリセッション

発行済 2019-03-27 07:35
更新済 2019-03-27 07:43
© Reuters.  NYの視点:逆イールドとリセッション

米国債市場で3カ月物Tビルと10年債の利回りが2007年以来で初めて逆転したため、米国経済が景気後退に陥るとの警戒感が強まった。

米連邦準備制度理事会(FRB)が3月に実施した連邦公開市場委員会(FOMC)をさかいに米金利先物市場での利下げ確率が急伸。

12月までの利下げを70%近く織り込んだ。

一方で、逆イールドの発生が、必ずしもリセッションの前兆ではないとの見方も少なくない。

逆イールドが発生しても、リセッションに陥らなかったのは1998年、1965−66年で、この際、米連邦準備制度理事会(FRB)が金利を引き下げ、成長は続いた。

また、リセッションが起こる時期までは、予測不可能。

数カ月先の場合もあるし、逆イールド発生から2年後にリセッションに陥ったこともある。

さらに、国際的な基準ではあまりあてにならない。

英国や欧州では2008年の危機の前兆はなかった。

デューク大のハービー教授の調査によると、リセッションを予測するには、3カ月物Tビルと米10年債の利回り曲線がもっとも機能し、リセッションを確信するためには全1四半期の平均で逆イールドが発生する必要があると分析。

1998年時、逆イールドが生まれたのは1カ月未満だったため、結局その後も成長が続いたと見られる。

ハービー教授によると、いずれ景気後退がくるのかもしれないが、現在のところ確信できることは「成長が弱い」ということのみで、すでに分かりきっていることだと指摘した。

市場が過剰に悲観的になっている可能性がある。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます