[東京 6日 ロイター] - 日経平均 .N225 前場終値 18939.83 +187.99 寄り付き 18814.85 安値/高値 18808.3─18965.86
東証出来高(万株) 102450 東証売買代金(億円) 11725.29 前場の東京株式市場で日経平均は続伸。今月2日に付けた直近高値を更新し、取引時間中 としては2000年4月24日以来、約15年ぶりの高値を付けた。好需給を支えとした 先高期待感から買いが先行。公的年金による買い観測も広がり、前日比で一時200円超 の上昇となる場面もあった。もっとも心理的節目となる1万9000円手前では利益確定 売りに押された。
前日の米国株高や円安の進行を好感し、東京市場では朝方から主力輸出株などが堅調 に推移。米雇用統計の発表が今晩予定されており、様子見ムードが広がるとの見方が優勢 だったが、先物主導で買われ日経平均は1万8965円86銭まで上昇した。「公的年金 とみられる500億円規模の買いが観測されている。これまでと異なり上値を買ってきた ことで相場へのインパクトが膨らんだ」(国内証券トレーダー) という。
業種別では精密機器 .IPRCS.T が上昇率でトップ。医薬品 .IPHAM.T が連日の上昇と なった。TOPIXも続伸したが、上昇率は前日比0.75%で1.00%の日経平均を やや下回った。
岡三アセットマネジメントの鈴木守・上席ストラテジストは「世界的な金融緩和の流 れに加え、公的年金などが買いを支える安心感がある。ただ一旦1万9000円に乗せれ ば、目標達成感から下げる可能性がある」とみている。
個別銘柄では ユニーグループ・ホールディングス 8270.T が大幅高。同社とファミ リーマート 8028.T が経営統合を含めた協議をしていることが明らかとなり、材料視され た。ファミリーマートは統合が収益面での足かせになるとの懸念が広がり反落した。
東証1部の騰落数は、値上がり1129銘柄に対し、値下がりが564銘柄、変わら ずが167銘柄だった。
(長田善行)