[ニューヨーク 12日 ロイター] - 12日の米国株式市場は、不安定な展開となる中で下落した。この日公表された9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨からは、連邦準備理事会(FRB)当局者が制限的な金融政策スタンスを維持する必要があるという見解で一致していたことが分かった。
議事要旨では、多くの政策当局者がインフレ抑制のために十分な取り組みを行わないことに対する代償を強調したことも明らかになった。
金利動向に敏感な公益事業は3.4%安。不動産も1.4%下げ、S&Pセクターの中で下げが目立った。
LPLファイナンシャルのチーフス・グローバル・トラテジスト、クインシー・クロスビー氏は、最近の当局者発言はFRBがインフレ抑制姿勢を継続するとの見解で一致していると指摘。「市場にとっての問題は、75ベーシスポイント(bp)から50bp、25bpへの移行がどの時点かとういことで、それが注目されている」と説明した。
FRBは9月に開いたFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を75bp引き上げ、3.00─3.25%とすることを決定した。
株価は序盤にまちまちとなった。朝方発表された9月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比上昇率が0.4%で、市場予想の0.2%を上回った。前年比では8.5%上昇。市場予想は8.4%上昇だった。
13日には9月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、注目が集まっている。
個別銘柄では、飲料大手ペプシコが4.2%高。通年の収益見通しを上方修正したことを受けた。複数回の値上げにもかかわらず需要は堅調という。
アルコアは5.3%高。関係筋によると、バイデン政権はロシア産アルミニウムの輸入制限を検討している。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.64対1の比率で上回った。ナスダックでも1.15対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は100億1000万株。直近20営業日の平均は116億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 29210.85 -28.34 -0.10 29233.06 29455.1 29136.0
2 3
前営業日終値 29239.19
ナスダック総合 10417.10 -9.09 -0.09 10437.00 10494.5 10372.2
3 1
前営業日終値 10426.19
S&P総合500種 3577.03 -11.81 -0.33 3590.83 3608.34 3573.86
前営業日終値 3588.84
ダウ輸送株20種 12618.53 +78.74 +0.63
ダウ公共株15種 838.99 -27.67 -3.19
フィラデルフィア半導体 2198.60 -19.89 -0.90
VIX指数 33.57 -0.06 -0.18
S&P一般消費財 1096.54 +2.55 +0.23
S&P素材 431.31 -3.50 -0.80
S&P工業 717.22 -5.88 -0.81
S&P主要消費財 704.85 +3.35 +0.48
S&P金融 503.18 -1.38 -0.27
S&P不動産 213.16 -3.00 -1.39
S&Pエネルギー 616.12 +4.58 +0.75
S&Pヘルスケア 1421.19 -7.57 -0.53
S&P通信サービス 160.95 0.00 0.00
S&P情報技術 2042.38 -7.00 -0.34
S&P公益事業 312.39 -11.05 -3.42
NYSE出来高 9.48億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 26355 - 35 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 26360 - 30 大阪比