1304GMT 4日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
7日終値 前営業日終値
株 FT100 5069.06(‐56.94) 5126.00
クセトラDAX 5904.95(‐33.93) 5938.88
金 現物午後値決め 1215.00 1203.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.265 (‐0.005) 0.188(0.266)
独連邦債2年物 0.492(0.484)
独連邦債10年物(6月限) 129.76 (+0.37) 2.564(2.578)
独連邦債30年物 3.316(3.313)
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<為替> ユーロが対ドルで4年超ぶりに1.19ドルを割り込んだ後、下げの大部分
を取り戻している。米株価が前週から小幅値を戻していることや、予想を上回るドイツ鉱
工業受注指数を受けユーロに買い戻しが入っている。
<株式> ロンドン株式市場は続落して終了した。前週発表の5月の米雇用統計が予想
を下回ったことでコモディティ(商品)需要の先行きに懸念が台頭。エネルギー・鉱山関
連株に売りが出た。
また、ユーロ圏債務危機も引き続き市場心理を圧迫した。
銅価格が8カ月ぶり安値をつけるなど金属価格の下落を受け、鉱山関連株が売られた。
カザキミス
石油大手BP
から「ニュートラル」に引き下げた。
同業のロイヤル・ダッチ・シェル
それぞれ値下がりした。
欧州株式市場は続落。ハンガリーの債務問題をめぐる懸念を受け、欧州の財政不安
が強まっている。また、BP
た。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は8.11ポイント(0.81%)安
の990.49。一時1000ポイント台を回復する場面もみられた。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は23.62ポイント(0.92%)安
の2529.97。
ハンガリー政府はこの日、財政赤字目標を堅持することを表明し、前週には同国経済が
ギリシャのような危機に陥るリスクがあるとの見方が示されるなど、当局者間の意思疎通
の面で失態があったことを認めた。ただ、政策が詳細に欠いたことで、市場では神経質な
取引が続いた。
銀行株の下げが目立ち、バークレイズ
ラル
ユーロ圏当局者はこれまでに、ハンガリーがギリシャのような財政危機に直面する可能
性があるとの市場での見方を否定し、ハンガリーの問題がユーロ圏を脅かすことはないと
の見解を示している。
4月のドイツ鉱工業受注指数は予想を上回り上昇し、ドイツ経済がしっかりとした回復
基調にあることを示唆し、相場を下支えた。
BPは0.7%安。メキシコ湾で米政府の原油回収作業を指揮する沿岸警備隊当局者は、
流出対応が向こう4─6週間は続くとの見方を示した。また、BPが1日当たりの原油回
収量を日量2万バレルまで引き上げることを目指していると付け加えた。
ゴールドマン・サックスがBPの投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に引き下げ
たことも重しとなった。ゴールドマンは、流出原油回収にかかる費用や訴訟関連費用だけ
が問題でなく、今後米国や世界で事業を展開していく能力に影響する可能性がある、と指
摘した。
ギリシャの通信会社OTE
配当金を当初提案していた0.50ユーロから0.19ユーロに引き下げることを提案す
る方針を明らかにした。
スペイン医薬品大手グリフォールズ
バイオセラピューティクス
<ユーロ圏債券> 安全資産としての独連邦債が買われ、10年物利回りは一時過去最
低水準をつけた。ハンガリーの財政問題が欧州の債務危機悪化につながることが懸念され
ているほか、米景気回復をめぐる悲観的な見方も広がっている。
ハンガリーのオルバン首相の報道官は4日、同国がギリシャのような債務危機を避けら
れる見込みはわずかとした与党幹部発言について、誇張ではないとの考えを示した。
また、米労働省が4日発表した5月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比で増
加したものの、アナリスト予想には届かなかった。
ハンガリー自体の世界経済における重要性は高くないものの、ハンガリーが債務不履行
(デフォルト)に陥った場合、欧州の銀行のエクスポージャーに影響が及ぶ恐れがあるこ
とが懸念されている。
ハンガリーへのエクスポージャーは欧州ではオーストリアの銀行が最も大きいことから、
オーストリアの国債が売られた。
10年物オーストリア国債利回り
し3.406%と、同独連邦債利回りを84bp上回り、過去1年で最高水準となった。
オーストリアは8日に、2021年と2018年に償還を迎える16億5000万ユー
ロ規模の入札を予定しており、これも市場で警戒感が高まる一因となっている。
コメルツ銀行のストラテジスト、マイケル・ライスター氏は「オーストリアについては、
ハンガリーの状況とオーストリアの銀行セクターのエクスポージャーが若干懸念されてい
る」と指摘した。
RIAキャピタル・マーケッツのストラテジスト、ニック・スタメンコビッチ氏は欧米
の株式相場について「かなり振れが大きくなっており、それが独連邦債の需要拡大につな
がっている」との見方を示した。
独連邦債先物6月限
の129.88に上昇した。あるディーラーは、4日時点の高値129.63を上抜けた
時点で一段と買い進まれたと指摘した。
8日から中心限月となる独連邦債先物9月限
129.31。一時は129.48をつける場面もあった。
次の節目は130.00だとトレーダーは話している。
独連邦債2年物
同10年物
と過去最低水準をつける場面もあった。
独連邦債は他のユーロ圏国債をアウトパフォームし、利回り格差が拡大した。TWEB
のデータによると、10年物のイタリア国債
ユーロ導入以来の高水準である180bp近辺となった。イタリアの10年債利回りは
2009年7月以来の高水準となった。
スペイン国債と独連邦債
イタリアとスペインが週内に入札を控えていることも重しになったという。
[東京 8日 ロイター]