日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:>
終値 10543.52 +112.16 終値 10530 +90
寄り付き 10526.39 寄り付き 10540
安値/高値 10524.13─10580.36 安値/高値 10520─10590
出来高(万株) 255508 出来高(単位) 44156
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[東京 4日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反発。終値で約2週間ぶりに1
万0500円台を回復した。前日発表された新日本製鉄<5401.T>と住友金属工業<5405.T>
の統合発表を受け、朝方から鉄鋼関連銘柄を中心に買いが先行。好業績銘柄への継続物色
や米国の景気回復に対する期待感の高まりも市場センチメントの好転につながり、堅調な
地合いが続いた。ただ、週末要因や今晩発表の1月米雇用統計を前に様子見ムードも強
く、終盤は狭いレンジでこう着感を強めた。
東証1部騰落数は値上がり1168銘柄に対し値下がり351銘柄、変わらずが150
銘柄。東証1部の売買代金は1兆5983億円。
日経平均は終値で2011年1月19日以来約2週間ぶりに1万0500円台を回復し
た。けん引役となったのが鉄鋼関連株。新日鉄・住金の統合発表を受け、グローバルな競
争力強化への期待感から両社株が大幅高となったほか、再編思惑からグループ企業にも物
色が波及した。大型合併のニュースを好感し全体的に日本買いムードが広がっており「大
型株を中心に海外勢の買いが非常に活発化している」(コスモ証券・投資情報部副部長の
清水三津雄氏)という。
加えて、好業績銘柄への物色意欲も根強い。3日、11年3月期の連結営業利益予想を
5000億円から6000億円に上方修正したソフトバンク<9984.T>が反発し、指数上昇
に寄与した。「iPhone(アイフォーン)」など移動体通信事業の好調が顕著で、4
─12月の純増契約数が252万台と4年連続で第1位を記録したという。同社株の売買
代金は住金、新日鉄に続き第3位と活況だった。
週末要因や1月米雇用統計の発表を前に、後場の日経平均は値幅が約23円と狭いレン
ジでこう着した。「海外勢や個人の買いが衰えず、週末のポジション調整売りをこなして
堅調を持続している」(大手証券)という。1万0600円近辺では売り物が出やすいと
の指摘がある一方、「需給が改善しているので、国内決算が一巡するまで日本株堅調の流
れは急に変わらない」(大手証券株式トレーダー)との見方も聞かれた。
市場では「鉄鋼大手の合併ニュースを受け市場センチメントが強気に傾いている。利益
確定売りは出ているが、好業績を評価する動きも継続している。雇用統計でよい数値が出
て為替が円安方向に振れれば、日経平均で高値突破の可能性が出てくる」(いちよし投資
顧問・運用部長の秋野充成氏)といい、来週相場の堅調推移が期待されている。
(ロイター日本語ニュース 杉山 容俊記者)