[東京 5日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19116.41 +189.50 寄り付き 19029.44 安値/高値 18995.96─19167.09
TOPIX .TOPX 終値 1555.1 +14.67 寄り付き 1546.97 安値/高値 1545.63─1559.82
東証出来高(万株) 245389 東証売買代金(億円) 30411.26
東京株式市場で日経平均は続伸。為替の円安推移やアジア株の上昇を背景に堅調な値動き となった。前日に新規上場した郵政3社への人気が継続したことも市場心理を好転させた という。日経平均は上値での戻り待ちの売りなどをこなし、高値圏を維持した。
イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で12月の利上げが「十分にあ り得る」と言明したことを受け、前日の米国株は小反落。一方、外為市場でドル/円
日本郵政 6178.T 、ゆうちょ銀行 7182.T 、かんぽ生命保険 7181.T は上場2日目も 好調。日本郵政とゆうちょはMSCI標準指数への採用が明らかとなり、買い手掛かりと なったほか、前日ストップ高となったかんぽ生命はきょうもストップ高に迫る場面があっ た。郵政3社の売買代金合計は約5300億円と東証1部全体の17%を占める活況ぶり で、「まるでお祭り状態」(国内証券)との声があった。
SBI証券シニアマーケットアナリストの藤本誠之氏は「売り出し価格での郵政3社 の株式購入者に中長期保有を目的とする投資家が多く、なかなか売りが出ないことが上場 後の株高につながっている。郵政3社への短期売買が活発化しているが、人気が一段落す れば、中小型株などに資金が回り、市場全体の底堅さにつながる」との見方を示した。
個別銘柄では、2015年12月期の配当予想を上方修正したJT 2914.T が高い。 1─9月期の連結営業利益が過去最高を更新したアサヒグループホールディングス<2502. T>や、今期予想の上方修正と大幅増配予想を発表した富士重工業 7270.T なども買われた 。
半面、タカタ 7312.T がストップ安。同社のエアバッグ部品であるインフレ―タ―( 膨張装置)について、ホンダ 7267.T や三菱自動車工業 7211.T 、富士重工業などが他社 製品への切り替え検討を表明し、嫌気された。4─9月期が900億円の営業赤字と報じ られた東芝 6502.T や今期業績・配当予想を下方修正した三菱商事 8058.T なども売られ た。
東証1部騰落数は、値上がり1232銘柄に対し、値下がりが573銘柄、変わらず が105銘柄だった。
(杉山容俊)