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(中国)上海市の麻薬摘発量は年間400キロ超、手口も多様化

発行済 2015-07-17 09:36
更新済 2015-07-17 10:00
(中国)上海市の麻薬摘発量は年間400キロ超、手口も多様化
上海市の直近1年弱の麻薬摘発量が400キログラムを超えた。
郵便小包や国際郵便を使って運搬や密輸を行うケースが増えるなど、手口も多様化しているという。
現地メディアが14日付で伝えた。
上海市第一中級人民法院(裁判所)が実施した重大麻薬犯罪事件審理状況説明会で報告されたもの。
同院の余剣・刑事審判第一庭副裁判長は、現在の麻薬事件の新たな傾向について次の6点を挙げている。
(1)重大事件が頻発し、摘発量が増加している。
10キログラム以上の摘発事件は2014年に5件だったが、15年は5月時点ですでに6件発生した。
(2)合成麻薬の「アンフェタミン」が主流となっている。
従来のヘロインなどと比較して安価で、有害性が短期間で分かりにくいため。
現在では、摘発事件のうち9割弱を「アンフェタミン」が占める。
(3)麻薬運搬罪が増加し、麻薬製造罪も増える傾向にある。
上海市に流入する麻薬のうち92%は、密売者自らが車を運転して輸送するか、長距離列車で運搬されている。
(4)東南アジアの「ゴールデン・トライアングル(タイ、ミャンマー、ラオスの3カ国がメコン川で接する山岳地帯)」、ブラジル・コロンビアといった南米諸国に絡む麻薬は、ヘロインやコカインが多い。
一方、広東省など沿岸地域は化学合成の麻薬が多い。
(5)複数犯が増加している。
グループ化、若年化、女性化が進む。
(6)新たな犯罪手口が次々と出現し、司法審理の難易度が上昇している。
【亜州IR】

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