[4日 ロイター] - 東京五輪の女子体操競技で精神的な理由で一時欠場し、種目別平均台で銅メダルを獲得したシモーン・バイルスは4日、調整に協力した順天堂大学への感謝をツイッターに投稿した。
バイルスは史上最多となる通算6個の金メダルを目指して来日したが、開幕種目の団体戦で跳馬を1回跳んだだけで棄権し、スポーツ界に衝撃を与えた。「精神的な健康を優先する必要がある」と述べ、復帰は無理かと予想されたが、3日の最終種目で銅メダルを獲得し、カムバックを果たした。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが3日、バイルスがスポットライトの当たらない数日間を順天堂大学のトレーニング施設で過ごし、感覚を取り戻すための調整に成功したと報道。バイルスは同施設の柔らかいマットやフォームピットの上で、プライバシーを守りながら自信を取り戻すことができたとレポートした。
バイルスはツイッターに、「自分の技術を取り戻すために、個人トレーニングに来ることを許可してくれた順天堂には一生感謝する。日本人は、私がこれまでに会った中で、最も優しい人々」と投稿した。