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(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 12048.94(‐21.87)
前営業日終値 12070.81(‐19.15)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 2675.38(‐26.18)
前営業日終値 2701.56(‐ 1.00)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1279.56(‐5.38)
前営業日終値 1284.94(‐1.23)
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[ニューヨーク 8日 ロイター] 8日の米国株式相場はダウとS&P総合500種
が6営業日続落。景気回復鈍化で株価がさらに下落し、年初来の上昇が失われる可能性が
あるとの懸念が広がった。
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が前日の講演で米経済成長の減速を認める
発言をしたのに続き、この日発表された地区連銀経済報告(ベージュブック)でも、食品
・エネルギー価格の上昇や東日本大震災の影響による供給障害に伴い、5月に一部地域で
成長がやや減速したとの認識が示された。
バーナンキ議長は前日の講演で、成長減速を認める一方、FRBが追加緩和策を検討し
ていることは示唆しなかった。
S&P総合500種は5月2日につけたザラ場の年初来高値から約6%下落している。
ただ年初からは依然としては1.7%上昇している。
アルビオン・フィナンシャル・グループのシニアエクイティリサーチ・トレーディング
・アナリスト、ジェイソン・ウェアー氏は「バーナンキ議長発言で成長減速が明確になっ
たことで、投資家は成長鈍化をあらためて織り込んでいる。市場は追加刺激策の可能性が
示唆されることを期待していたが、示されなかった」と語った。
今月末で終了する予定の6000億ドルのQE2(量的緩和第2弾)は、株価押し上げ
に寄与してきた。
ウェアー氏は「個人的には1250がS&Pの節目になるとみている。その水準に達す
れば、基調的な経済指標にさらなる落ち込みがみられない限り、同水準が支持線となる公
算が大きい」と指摘した。
ダウ工業株30種<.DJI>は21.87ドル(0.18%)安の1万2048.94ド
ル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は26.18ポイント(0.97%)安の2675.38。
S&P総合500種<.SPX>は5.38ポイント(0.42%)安の1279.56。
この日は、米国市場に上場する中国企業の下げが目立った。インタラクティブ・ブロー
カーズ・グループ
とが背景となった。中国のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)
「人人網(Renren)」
米通信機器メーカーのシエナ
ったことが嫌気され16.2%安となった。同社の下落がセクター全体を圧迫し、
JDSユニフェーズ
エネルギー株が上昇し相場を支えた。石油輸出国機構(OPEC)がこの日の総会で増
産合意に至らず、米原油先物
S&Pエネルギー株<.GSPE>は0.4%上昇。エクソンモービル
た。