■決算動向
(2)財務状態
EMシステムズ (TOKYO:4820)の2015年3月期末の財務状態について見ると、総資産残高は前期末比1,049百万円増の19,249百万円となった。
流動資産では、消費増税の駆込み特需反動減等からの売上減により売上債権が同323百万円減少したものの、第三者割当増資等により現金・預金が2,042百万円増加。
固定資産ではコスモシステムズ(株)の連結子会社化によりのれんが97百万円増加、ソフトウェアが181百万円増加したものの、建設仮勘定が200百万円減少、賃貸用資産が227百万円減少した。
一方、負債を見ると、利益減により未払法人税が前期末比356百万円減少したことが主要因で流動負債が137百万円減少。
さらに、固定負債は返済により長期借入金が647百万円減少したために622百万円減少した。
この結果、負債合計は同758百万円減の8,237百万円となった。
対照的に、純資産は、第三者割当増資による資金調達により資本金、資本準備金がそれぞれ569百万円増加したことなどにより同1,807百万円増の11,012百万円となった。
第三者割当増資による資金調達を主要因として同社の財務状態は改善。
流動比率は14年3月期の152.4%から15年3月期は198.0%へ改善したほか、ネットキャッシュも14年3月の▲1,201百万円から15年3月期は1,381百万円へ黒字転換している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
流動資産では、消費増税の駆込み特需反動減等からの売上減により売上債権が同323百万円減少したものの、第三者割当増資等により現金・預金が2,042百万円増加。
固定資産ではコスモシステムズ(株)の連結子会社化によりのれんが97百万円増加、ソフトウェアが181百万円増加したものの、建設仮勘定が200百万円減少、賃貸用資産が227百万円減少した。
一方、負債を見ると、利益減により未払法人税が前期末比356百万円減少したことが主要因で流動負債が137百万円減少。
さらに、固定負債は返済により長期借入金が647百万円減少したために622百万円減少した。
この結果、負債合計は同758百万円減の8,237百万円となった。
対照的に、純資産は、第三者割当増資による資金調達により資本金、資本準備金がそれぞれ569百万円増加したことなどにより同1,807百万円増の11,012百万円となった。
第三者割当増資による資金調達を主要因として同社の財務状態は改善。
流動比率は14年3月期の152.4%から15年3月期は198.0%へ改善したほか、ネットキャッシュも14年3月の▲1,201百万円から15年3月期は1,381百万円へ黒字転換している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)