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欧米為替見通し:5月22日はFRB議長ショックのトラウマ?

発行済 2015-05-22 17:18
更新済 2015-05-22 17:33
欧米為替見通し:5月22日はFRB議長ショックのトラウマ?
本日22日の欧米市場のドル・円は、ギリシャ政府と国際債権団との債務協議を注視しながら、イエレンFRB議長の講演に警戒する展開となる。
2年前の2013年5月22日、バーナンキ第14代FRB議長は、議会証言で「状況改善の継 続を確認し、持続可能と確信できれば、今後数回の会合で資産買い入れを縮小することは可能だ」と発言した。
テーパリング(量的緩和縮小)を予告した「バーナンキ・ショック」は、市場を癇癪(テンパータントラム)に陥らせて、「テーパータントラム」と命名された。
5月6日、イエレン第15代FRB議長は、「株式市場のバリュエーションはかなり高い。
長期金利が急上昇する可能性」と警告し、癇癪(テンパータントラム)の再現を警告した。
本日、イエレンFRB議長が講演を行うが、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ開始に関して、どのような見解を示すのか注目することになる。
来週発表される米国1-3月期のGDP改定値は、前期比年率-0.9%(最高:-0.2%、最低:-1.2%)と予想されており、速報値の+0.2%からの下方修正、マイナス成長への転落が見込まれている。
2008年のリーマン・ショック以来、季節調整の問題で、2010年から2014年のGDPは、第1・四半期の成長率が第2-4四半期の平均成長率よりも2.3%程度低く、2015年1-3月期のGDPは、前期比年率-1.5%程度まで落ち込む可能性が警戒されている。
イエレンFRB議長がかつて総裁をしていたサンフランシスコ地区連銀は、米国の2015年1-3月期実質国内総生産は季節調整による過小推定の可能性があり、季節変動要因の手法を修正した結果、前期比年率+1.8%と推定している。
【今日の欧米市場の予定】 ・21:30 米・4月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.7%、3月:+1.8%) ・21:30 カナダ・3月小売売上高(前月比予想:+0.3%、2月:+1.7%) ・02:00 イエレン米FRB議長講演(米経済見通し)

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