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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=続伸、海外短期筋の買い/国内金融機関の売り

発行済 2010-09-13 15:56

日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:>  

終値    9321.82 (+82.65) 終値 9260 (+80)

寄り付き 9325.64 寄り付き 9300

安値/高値 9317.3─9390.9 安値/高値 9250─9350

出来高(万株) 144986 出来高(単位) 55057

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 [東京 13日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続伸し、日中は9300円台

で推移した。前週末の米株高や足元での円高一服を背景に安心感が広がり、海外短期筋を

中心とした買いが続いた。「バーゼルIII」の合意を受けて堅調だった銀行株が相場をけ

ん引。一方で国内金融機関による国内株の持ち合い解消売りもみられ、上値を抑えた。全

般的にあす午後実施される民主党代表選を控え様子見ムードが広がり、薄商いのなかもみ

あった。

 東証1部騰落数は値上がり795銘柄に対し値下がり679銘柄、変わらずが194銘

柄。東証1部の売買代金は1兆0338億円。

 米株市場はこのところの経済指標の改善を背景に景気をめぐる極端な懸念が払しょくさ

れつつあり、10日も薄商いのなか続伸。ダウ工業株30種<.DJI>とS&P総合500種

<.SPX>はは過去8営業日のうち7営業日で上昇した。この日発表された7月の米卸売在庫

は市場予想の0.4%増を大幅に上回り、2年ぶりの大幅な増加となった。

 週明け東京市場はこうした底堅い米株や円高一服を背景に買い安心感が広がり、序盤か

ら幅広く物色された。準大手証券情報担当者は、高寄りした後も株価は失速することなく

動いており、買い安心ムードが広がった格好だとし、「バーゼルIIIの合意を受けて銀行

株が堅調になったことが地合い好転に寄与している」と指摘した。

 また、大手証券の株式トレーダーは、「最近になって海外のヘッジファンドがちらほら

みられるようになっており、そうした筋の買いも入っているのではないか」との見方を示

す。日経平均の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)も低下しており、日経

225オプション<0#JNI*.OS>のストライク価格9250円のプットは24%付近で推移

した。

 後場に入っても底堅い値動きが続き、9300円半ばで推移した。邦銀系の株式トレー

ダーによると、海外市場が前週堅調だったことを背景に海外短期筋の買いがみられるとい

う。商品投資顧問業者(CTA)による先物買いも観測された。一方で、国内金融機関に

よる持ち合い解消売りもみられ、上値は抑えられたと指摘される。

 日興コーディアル証券シニアストラテジストの河田剛氏は、全般的に小康状態としなが

らも「下振れリスクがいったん後退しただけで、株価は目先上昇していく感じではない」

と述べた。そのうえで「9月米フィラデルフィア地区連銀業況指数などの主要な経済指標

の発表が予定されており、こうした指標が下振れすれば、再び株価も下げる展開になる」

とみている。

 民主党代表選をあすに控え様子見ムードがひろがった。市場では菅直人首相と小沢一郎

前幹事長のどちらが選出されるかによって様々な市場の反応が想定されている。半面、「

代表選は結果も含めて、かなり織り込まれてきた」(国内証券トレーダー)との声も出て

いる。

 銘柄別では、KDDI<9433.T>が強含み。2003年5月以来の安値圏ながら、社長交

代を材料に前場寄り付きから買いが優勢。一方、東京電力<9501.T>は軟調が続いた。同社

は10日、日本原燃(青森県六ケ所村)が実施する総額4000億円の第三者割当増資の

うち1304億5420万円の引き受けを決めたと発表。国内投信のファンドマネージャ

ーは、このところ底堅い値動きだったので売りの材料になったとの見方を示す。

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)

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