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東京外為市場・午後3時=ドル106円半ばに上昇、約6年ぶり高値

発行済 2014-09-11 08:25
東京外為市場・午後3時=ドル106円半ばに上昇、約6年ぶり高値
[東京 10日 ロイター] -
         ドル/円 JPY=   ユーロ/ドル EUR=   ユーロ/円 EURJPY=
午後3時現在 106.43/45 1.2926/30 137.58/62
  正午現在   106.30/32 1.2926/30 137.41/45
  午前9時現在 106.11/13 1.2939/43 137.30/34
  NY午後5時 106.19/21 1.2938/40 137.35/39

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の
106円半ば。株価のプラス転換と米長期金利の上昇を見つつ、ストップロスを巻き込み
ながら106.56円まで上昇し、約6年ぶりの高値をつけた。

ドルは朝方売られる場面があったものの、106円の大台は維持し、底堅さが確認さ
れた。ドルを買い遅れた輸入企業などの買いが入ってじり高となり、岩田規久男日銀副総
裁が講演で円安に否定的でない姿勢を示すと「ドル買いに勢いがついた」(金融機関)と
いう。

岩田副総裁は、量的・質的緩和が所期の効果を発揮しているとし、金融政策の効果は
今後さらに強まっていくなどと述べた。

ドルは11時半過ぎに106.36円まで上昇した後、小幅に押し下げらたが、午後
に入って米長期金利が上昇する中で、再びドル買いの流れが強まると、損失確定のドル買
戻しを巻き込んで一時106.56円まで上昇した。


<高値警戒感も>

これまでドルの上昇ペースが急だったこともあり、来週の米連邦公開市場委員会(F
OMC)が近づくにつれ「何が出てくるかわからない」と、市場の過剰な期待感を警戒す
るムードも出始めているという。「106円半ばに近付くと売りが出やすい。さらに上に
行くには材料が欲しい」(金融機関)との声が出ていた。

他方、外為どっとコム総合研究所の調査部長、神田卓也氏は、FOMCでフォワード
ガイダンスの文言修正が行われるとの見方が出ていることから、多少の調整はあってもド
ルはFOMCまで底堅く推移するとみている。ただ、イエレン米連邦準備理事会(FRB
)議長が会見でハト派姿勢を崩さなければ、ドル/円は反落しかねず「荒れ模様」の展開
になる可能性も否定できないという。

(杉山健太郎)
((※ kentaro.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1115; Reuters Messaging:
kentaro.sugiyama.reuters.com@reuters.net))

((  全スポットレート(ロイターデータ) FX=  
  アジアスポットレート(同) AFX=
  欧州スポットレート(同) EFX=
  クロス円レート(同) JPYX=
  クロス円の時系列レート(同) JPNU JPNX JPOA JPOD
  通貨オプション FXVOL
  スポットレート(ロイター・ディーリング約定値) D4FX=
  スポットレート(RTFX) FX=RTFX
  スポットレート(日銀公表) TKYFX
 
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