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UPDATE1: 東京外為市場・15時=ドル91円前半、短期的には下値の堅さも

発行済 2009-09-18 16:08
EUR/JPY
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        ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 91.07/12  1.4726/27  134.12/17

正午現在   91.35/36  1.4702/03  134.28/37

午前9時現在 91.19/22  1.4731/34  134.34/41

NY17時現在 91.03/07  1.4740/46  134.26/29

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 [東京 18日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時

点から小幅高の91円前半で推移している。本邦勢は明日から5日間の連休に入ることか

ら、取引の中心は実需勢の決済や短期筋のポジション調整。ドル売りの流れは意識されて

いるが、短期的には90円台の下値の堅さも意識され、91円前半でのもみあいが続いた。

ドルは対ユーロ、対豪ドルでも底堅さをみせ、全般に動意の薄い取引になった。

 ドル売りを仕掛けてきた海外ファンドなどの目立ったフローもなく、全般に取引が薄い

なかで連休を控えた実需の決済フローや短期筋のポジション調整の動きが続いた。20日

の五・十日が連休中にあたるため「五・十日需要の前倒し分も含め実需の取引はやや円売

りが多かったようだ」(大手銀行)、「連休前のため(ポジションを傾けにくく)本邦勢

の動きは乏しい」(国内金融機関)との声が聞かれた。

 ドル/円については前日の白川総裁による円高のメリットを指摘した発言でドルを売り

切れなかったことも短期的な方向感を乏しくしたという。介入に否定的な藤井財務相発言

をきっかけにしたドル売りが90.12円でストップ。これに続く白川日銀総裁発言で勢

い付いたドル売りも90.52円で下値を阻まれ「足元のドル/円の底堅さが意識された」

(国内金融機関)という。一方で、その後のドルの買い戻しは91.64円で終了。この

ところ、91円後半が上値の壁になっており「総じてドル・ショートめのポジションのた

め、上値のストップロスをつければ多少は戻るが、やはり上値が重い。下をねらいたいム

ードが強いせいだ」(国内金融機関)という。

 市場では「ドル/円が90円を割るなら円の買い材料ではなく、ドルの売り材料が必要

だ」(国内金融機関)との声が出ている。

 幅広いドル/円売りムードのなかで、このところ、英ポンドがひとり軟調。きょうは午

後3時までに1.6355ドルまで下値をつけた。ロイズが政府保証を申請する可能性が

あるとの報じられたほか、英ポンドがキャリー・トレードにあたっての新たに調達通貨の

仲間入りをする可能性があるとのウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)報道が重

なり、ポンド売りを強めたという。

 これがドル買い戻しにつながり、ユーロ/ドルや豪ドル/米ドルも一時売られたが「ド

ル売りの流れのなかでドルの買い戻しは限定的。すぐに戻りに転じたことで、逆にユーロ

や豪ドルの下値の堅さを確認した」(国内金融機関)との声が上がっている。ユーロ/ド

ルは一時1.4695ドルまで、豪ドル/米ドルは1.8680ドルまで下落したが、そ

の後は切り返している。

 <連休中のドル下振れ懸念も>

 市場には、明日から始まる5連休中のドル/円の下振れリスクがくすぶっている。「本

邦勢が動いていれば、下値では実需も含めてドル買いニーズが出てくる。そうしたニーズ

がなくなる連休中はドル売りを仕掛けやすい」(国内銀行)という。

 住友信託銀行のマーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏は、「休暇中は個人のFX取

引が活発化する可能性もあり、逆張りのドル買いも出てきそうだ。しかし、今のドル売り

の流れのなかではドル下振れの可能性のほうが大きい」とみて、来週のドル/円の下値メ

ドを88円に置いている。

 <来週の米債入札の米金利押し上げ効果は限定的>

 9月のフィラデルフィア地区連銀製造業業況指数が2007年6月以来の高水準となる

など、このところ景気の改善を示す指標が続いているが、8月下旬以来利回りは3.5%

割れで推移している。「各国の緩和政策のなかで過剰流動性があふれ、とりわけ大規模な

緩和政策を取りまた出口も一番遠そうなドルが余剰となっている。需給による金利低下の

ため、指標では上がりにくい」(大手銀行)との声が上がっている。

 来週は22日に430億ドルの2年債入札、23日に400億ドルの5年債入札、24

日に290億ドルの7年債入札が実施される。しかし「ドル余剰で吸収するため、金利押

し上げ効果は乏しい」(大手銀行)という。

 米金利の転機を探るにあたっては、過剰流動性が政策発であることから「来週24日か

らの20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)が注目。ドル安で一番割を食っ

ているユーロ圏から為替について問題提起される可能性がある」(大手銀行)との声が上

がっている。

 (ロイター日本語ニュース 松平陽子)

( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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