*この記事は15日に配信しました。
1442GMT 13日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
14日終値 前営業日終値
株 FT100 6002.07(‐21.81) 6023.88
クセトラDAX 7075.70(+0.59) 7075.11
金 現物値決め 1367.00 1381.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 98.850 (‐0.025) 0.428(0.398)
独連邦債2年物 1.149(1.100)
独連邦債10年物(3月限) 124.59 (‐0.05) 3.048(3.033)
独連邦債30年物 3.510(3.501)
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<為替> ユーロが上昇。スペインやイタリアなどの国債入札が堅調にこなされたこと
を受け、市場ではユーロのさらなる上昇が見込まれている。
中国人民銀行(中央銀行)が20日付で預金準備率を50ベーシスポイント(bp)引
き上げると発表したことを受け、豪ドルが下落。豪ドル/米ドルは0.7%安の
0.9896米ドルを付けた。
<株式> ロンドン株式市場は続落して終了した。中国人民銀行(中央銀行)が同日、
預金準備率の引き上げを発表したこと受け、世界経済の回復の持続性に対する懸念が再燃
した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は21.81ポイント(0.36%)安の
6002.07で取引を終えた。
中国人民銀行はこの日、20日付で預金準備率を50ベーシスポイント(bp)引き上
げると発表。これを受け、中国の経済成長の抑制が原油
落につながるとの懸念から、鉱山・エネルギー関連株に売りが出た。
フレスニロ
た。
一方、ディフェンシブ銘柄には買いが入り、公益事業のインターナショナル・パワー
それぞれ上昇した。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
半導体設計会社ARM
との提携をこのほど発表。前日に米インテル
たことを受け、買いが入った。
欧州株式相場はFTSEユーロファースト300種指数が続落。中国人民銀行(中央銀
行)の預金準備率引き上げを受けて、投資家のリスク選好度が低下した。ただ、明るい内
容の米経済指標や堅調な企業決算に支援され、下げ幅を縮小して終了した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.21ポイント(0.10%)安
の1156.13。一時、1145.05の安値をつけた。週間ベースでは1%上昇した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は4.78ポイント(0.16%)高の
2920.40。
鉱山株の下げがきつかった。中国人民銀行は14日、預金準備率を50ベーシスポイン
ト(bp)引き上げると発表。預金準備率の引き上げは過去2カ月余りで4度目で、中国
政府が今年の最優先課題としているインフレ抑制に向け、強い姿勢を示す形となった。同
発表を受け成長に歯止めがかかるとの懸念が強まり、一部で利益確定の売りが見られた。
STOXX欧州600資源株<.SXPP>は1.6%安。アングロ・アメリカン
3.2%、アントファガスタ
米JPモルガン・チェース
他の銀行の決算に対する期待が強まった。
STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は0.5%上昇。クレディ・スイス
は1.7%高、バークレイズ
この日発表された米経済指標も、欧州市場の終盤にかけて市場心理が上向く要因となっ
た。12月の小売売上高が市場予想は下回ったものの6カ月連続で増加。また、12月の
消費者物価指数(CPI)はインフレが抑制されていること示唆した。
ハイテク株も好調。前日発表された米インテル
を上回ったことが材料視された。STOXX欧州600ハイテク株指数<.SX8P>は0.6
%
上昇。オランダの半導体製造装置メーカー、ASML
<ユーロ圏債券> 独連邦債2年物利回りが1年ぶり高水準をつけ、2・10年物のイ
ールドカーブはフラット化した。インフレ圧力を背景に、ユーロ圏の金利が予想よりも
早い段階で引き上げられるとの観測が引き続き強まっている。
トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が前日、ユーロ圏が短期的にインフレ圧力に直面
していると発言したことを受けて、欧州銀行間取引金利(EURIBOR)先物<0#FEI:>
は2011─13年の限月が総じて下落した。
大和キャピタル・マーケッツのリサーチ部門主任グランド・ルイス氏は「(前日のトリ
シェ総裁の発言は)ある意味で非常に均衡が取れていたが、ECBは明らかに、遅いより
は早い時期の利上げ実施を望んでいる」と指摘した。
独連邦債2年物
1.163%。一方、同10年物
た。
2年物利回りの上昇を背景に、2・10年物の利回り格差は7bp縮小し188bpと
なった。また、前日のECB理事会前の水準からは約17bp縮小した。
独連邦債先物3月限
やイタリア国債が一段高となったことで伸び悩んだ。
週内に実施されたユーロ圏周辺国の国債入札が堅調な結果に終わったことで、周辺国に
対するセンチメントは回復した。ただ、トレーダーは、市場では依然としてユーロ圏債務
危機をめぐる緊張が漂っていると指摘。「スペイン国債に対しある程度国内勢による買い
があるほかイタリア国債への関心が多少みられるものの、海外勢からの需要はまったくな
い。大半がショートカバーの動きだ。また、ポルトガル国債への買い意欲はまったくみら
れない」と語った。
10年物のポルトガル国債と独連邦債の利回り格差は小幅拡大し390bp。
債務問題をめぐり、17日に開かれるユーロ圏財務相会合が注目されている。
[東京 15日 ロイター]