1409GMT 27日
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
30日終値 前営業日終値
株 FT100 5190.68(‐55.05) 5245.73
クセトラDAX 5625.95(‐59.66) 5685.61
金 現物午後値決め 1175.75 1166.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 99.240 (+0.000) 0.415(0.398)
独連邦債2年物 1.286(1.286)
独連邦債10年物(12月限) 123.62 (+0.14) 3.152(3.149)
独連邦債30年物 3.886(3.927)
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<為替> ドルがユーロや主要通貨に対して下落。ドバイの債務問題をめぐる動揺が広
がるなかアラブ首長国連邦(UAE)中央銀行が緊急流動性供給措置を発表したことを受
け、債務不履行をめぐる懸念が和らいだ。
ただ、ドバイ政府高官がドバイ政府はドバイ・ワールドの債務を保証せず、ドバイ・ワ
ールドの債権保有者は自身の行動に責任があると発言したことを背景に、市場センチメン
トは引き続き弱い。円も政府当局者の発言を受けて下落した。
<株式> ロンドン株式市場は反落。ドバイの債務問題に対する懸念が根強いなか、石
油株や金融株に売りが出た。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は55.05ポイント(1.05%)安の
5190.68。
アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行は29日、金融システムに流動性を供給する緊急
措置を発表した。ドバイの政府系企業とその系列会社に債務問題が発生したことを受けた
銀行の流動性を支援する最初の対応となる。
CMCマーケッツの市場アナリストは「引き続きドバイの債務状況をめぐる不安が相場
を左右する格好となった。今後さらなるサプライズを乗り切れるかについて、投資家は懐
疑的で、主要指数は上がりづらいようだ」と述べた。
原油価格が今月初めにつけた高値から値下がりするなか、エネルギー株が下落。BP
金融株では、ロイズ・バンキング・グループ
ヤル・バンク・オブ・スコットランド
チャータード(スタンチャート)
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチは、HSBC
ュートラル」から「バイ」に引き上げた。同社株は0.1%高。
欧州株式市場は反落し、終値ベースでは今月4日以来3週間超ぶりの安値をつけた。
石油株の下げが目立った。ドバイの金融不安は世界の株価を引き続き圧迫している。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は14.29ポイント(1.43%)
安の985.30。月間では0.9%高。3月につけた安値からは52%超上昇。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は33.89ポイント(1.20%)安
の2797.25。
原油先物
エネルギー株を支えるには至らなかった。
BP
アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国財務庁のアブドルラハマン・サレハ長官はこ
の日、ドバイ政府が持ち株会社ドバイ・ワールドの債務を保証しない方針を明らかにした。
ドバイの株式市場の指標指数<.DFMGI>は7.3%安で終了。ロイターのデータによると
1日としては2008年10月8日以来の下げとなった。 ドバイ・ワールドなどの債務
問題が、どの程度の世界的影響及ぼすかについて、アナリストの見方は分かれている。
一部金融機関はすでに、ドバイへのエクスポージャーを明らかにしている。 銀行株も
売られ、スタンダード・チャータード
ク・オブ・スコットランド
は1.5─4.5%安。
医薬品メルク
てのクラドリビンの米市場での販売をめぐり判断を見送ったことを嫌気した。 競合のグ
ラクソ・スミスクライン
も1.4─1.7%安。
<ユーロ圏債券> 短期債が上昇。ドバイの債務問題をめぐる不安が根強く、欧州株式
市場が軟調となったことが背景となった。月末買いも入った。
ただ、27億ユーロ超のベルギー国債入札を市場が消化するなか、10年物独連邦債現
物と独連邦債先物は一時の高値から値を下げた。
11月のユーロ圏のEU基準消費者物価指数(CPI)速報値は、前年同月比0.6%
上昇した。原油価格の上昇を背景に6カ月ぶりにプラスに転じ、ロイターがまとめた市場
予想を上回った。このデータも債券相場を圧迫した。
ノルディアのチーフアナリスト、ニールズ・フロム氏は「前週はドバイ問題を背景に上
げていたが、これを材料としてた買いはほぼ終わり、すでに利食い売りが出ている」と指
摘。今週は欧州中央銀行(ECB)理事会後のトリシェ総裁発言に注目が集まっていると
述べた。
独連邦債先物12月限
123.77をつけた。
独連邦債2年物
同10年物
2・10年債の利回り格差は3bp拡大し190bpとなった。
ギリシャ国債は独連邦債をアウトパフォーム。10年物の利回り格差は一時180bp
を下回ったが、その後185bp付近で推移。
ベルギーは2012・2019・2022年に償還の国債、スロバキアは2026年5
月償還の国債
米国債市場では入札は予定されていない。
[東京 1日 ロイター]