ドル/円
午後3時現在 90.52/53 1.3968/70 126.41/45
正午現在 90.34/38 1.3957/60 126.10/16
午前9時現在 90.44/46 1.3973/77 126.36/42
NY17時現在 90.36/40 1.3959/63 126.17/22
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[東京 3日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時
時点から小幅高の90円半ばで推移している。ユーロ/ドルやユーロ/円も動意が薄く、
全般に方向感の乏しいレンジ取引になった。きょうはギリシャの財政再建計画に対する欧
州委の評価が明らかになる見通しで、これをにらんで様子見ムードが強まった。
ドル/円のアジア時間のレンジは90.30─90.56円の26銭値幅。91円付近
のオプションが意識されてこう着感の強い取引が続いた。ユーロ/ドルは1.3947─
1.3978ドルと上下31ポイントのレンジ取引。ギリシャの財政再建計画に対する欧
州委の評価待ちとなった。
欧州委員会は、ギリシャの財政赤字削減計画について、リスクはあるが実行可能だとし
て承認する見通し。ギリシャは2012年末までに財政赤字を欧州連合(EU)が上限と
する国内総生産(GDP)比3%以内まで圧縮する方針を示している。市場では「承認さ
れれば安心感につながるだろうが、想定外の債務などが明らかになる可能性もあり、この
場合は売りが強まりそうだ」(カリヨン銀行、斎藤氏)との声が出ている。
<ギリシャの健全化計画承認されても、ソブリン・リスク払しょくに至らず>
ギリシャ問題は財政赤字削減計画に対する欧州委員会の承認により政治対応が前進する
見通しだが、草野グローバルフロンティア代表取締役、草野豊己氏は「ギリシャの財政悪
化によるソブリン・リスクはすでにポルトガルから、より経済規模の大きいスペインやイ
タリアへと飛び火しており、ギリシャ問題に対応すればいいという段階ではなくなってい
る」と警鐘を鳴らしている。
ギリシャのCDSスプレッドは400ベーシスポイント(bp)程度まで拡大したが、
スプレッドの拡大はポルトガルからスペインやイタリアへとユーロ圏で広がりをみせてい
る。
草野氏はさらに「見逃せないのはスプレッドの拡大が英国や日本、米国にも波及しつつ
あることだ。スペイン、イタリアのあとは、日本や英国、米国へとソブリンリスクが広が
るだろう。今年の市場の大きなテーマになる」と懸念している。
カリヨン銀行の斎藤氏は「ギリシャの計画が承認されればユーロへの売りがいったん弱
まる可能性はある。しかし、ギリシャの隠された債務が新たな問題になりそうだとの報道
や、スペインの不動産業界の業績悪化に関する報道もあり、1日につけた1.3851ド
ルで底打ちということにはならないだろう」(カリヨン銀行、斎藤氏)としている。
(ロイター日本語ニュース 松平陽子)
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