[東京 2日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 正午現在 108.66/68 1.2645/49 137.41/45 午前9時現在 109.00/02 1.2620/24 137.57/61 NY午後5時 108.87/89 1.2623/25 137.42/46
正午のドル/円 JPY=EBS は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル 安/円高の108円後半だった。朝方から輸入勢のフローが下値を支えたが、正午にかけ ては株安を眺めて下落した。市場では、週末の米雇用統計を前にポジションの巻き戻しが 入っているとの見方も出ていた。
前日は一時110.09円まで上昇し、2008年8月以来の高値をつけたが、海 外時間ではじり安の展開となった。ISM製造業景気指数が市場予想を下回り、米10年 債利回りが約1カ月ぶりの水準に低下。米国内で初めてエボラ出血熱感染が確認されたこ ともドルの押し下げ要因となった。
ドル/円は東京時間の早朝にかけて108.87円まで下落したが、朝方から輸入企 業のドル買いが下値を支えた。「仲値まで待っていられないと、109円を割ったところ では断続的に買いが入っていた」(邦銀)という。
午前11時過ぎたあたりからドル売りが強まり、正午にかけて108.67円まで下 落した。市場では「株の下落を眺めながら米雇用統計を前にポジションの巻き戻しが入っ ている感じだ」(別の邦銀)との声が出ていた。
ドル/円は8月後半以降、急ピッチで駆け上がってきたため、110円到達後に短期 調整局面入りした可能性があるという。「108円半ばでサポートされる雰囲気だが、一 気に下落する可能性もあるので警戒が必要だ。107.10円までは調整してもおかしく はない」(大手信託銀行)との声が聞かれた。
他方、安倍晋三首相は参議院本会議の代表質問で、円安が景気に与える悪影響に関し て「為替についての言及は差し控える」と述べた。その上で「今後7─9月のGDP(国 内総生産)など経済指標を見ながら、燃料価格の高騰も含め、経済状況等に慎重に目配り する」と語った。市場の反応は限定的だったとみられる。
<ECB理事会に注目>
海外時間は、欧州中央銀行(ECB)理事会とドラギ総裁の会見が市場の注目を集め ている。
ドラギ総裁は、前回理事会で実施方針が示された資産担保証券(ABS)・カバード ボンド買い入れ計画について詳細を明らかにする見通し。一部報道で、ドラギ総裁がギリ シャやキプロスの銀行が発行したジャンク(投機的)等級のABSも買い入れ対象とする 提案を行うと伝わっており、その行方に関心が集まっている。
これを受けてユーロにどのような初期反応が出るのか、予測は難しいという。市場で は「ショートカバーが入ってもおかしくない水準だが、地合いとしては積極的には買えな い。ドラギ総裁の発言を受けて荒い値動きになるかもしれない」(国内金融機関)との声 が出ていた。
(杉山健太郎) ((※ kentaro.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1115; Reuters Messaging: kentaro.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
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