[バンコク 24日 ロイター] - タイのセター新首相は24日、プラユット前首相と会談し、政治の分裂の克服について協議した。セター氏は親軍政党を含む11党連立政権の組閣の準備を進めている。
セター氏が所属するタイ貢献党は、プラユット氏が2014年に主導した軍事クーデターで当時の政権を倒され、その後9年間プラユット氏が実権を握ってきた。
セター氏はプラユット氏との会談について「今ある分裂を克服するのは難しい。一回の対話で終わることはない。時間がかかるだろう」と指摘。「分裂を克服したいという(プラユット氏の)意向は理解できる。彼は国のことを考えている」と述べた。
プラユット氏からどのような助言を受けたかとの質問には「冷静に、忍耐強く、国と王政を守るように」との助言があったことを明らかにした。
セター氏は不動産王として知られ、政治経験はない。現地メディアは主要閣僚ポストを巡る観測記事を掲載しており、一部ではセター氏が財務相を兼務するとの見方も出ている。