1251GMT 16日
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
17日終値 前営業日終値
株 FT100 5163.95(+39.82) 5124.13
クセトラDAX 5731.14(+30.88) 5700.26
金 現物午後値決め 1018.5 1015.75
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 99.215 (‐0.035) 0.390(0.373)
独連邦債2年物 1.289(1.272)
独連邦債10年物(12月限) 120.64 (‐0.12) 3.348(3.336)
独連邦債30年物 4.075(4.078)
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<為替> ドルが広範に下落。対ユーロで1年ぶりの安値をつけた。景気回復期待を背
景に、比較的リターンの高い投資に関心が向かっている。
朝方発表された米新規失業保険申請件数が予想を下回ったことを受け、ドルが対円で一
時上げ幅を拡大する場面もあった。
<株式> ロンドン株式市場は5営業日続伸し、終値ベースでは2008年9月下旬以
来の高値をつけた。世界経済の見通しをめぐるセンチメントが一段と改善するなか、銀行・
エネルギー株が上昇を主導した。
リスク選好が高まるなか銀行株が買われ、この日の上昇の大半を占めた。
HSBC
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド
半面、バークレイズ
FT100種総合株価指数は第3・四半期、現時点で21.5%上昇。このペースで推
移すると、同指数が導入された1984年以降で四半期ベースとしては最大の伸びとなる
見込み。ただ、前年比では依然4.6%安となっている。
米指標は、世界の景気回復をめぐるセンチメントを支えた。9月12日までの週の米新
規失業保険申請件数は54万5000件と前週から予想外に減少し、7月上旬以来の低水
準となった。
8月の米住宅着工・許可件数は9カ月ぶりの水準に増加した。
原油先物
タロー・オイル
と発表した。これを受け、証券会社は目標株価と投資判断を引き上げた。
金
株も買いが優勢となった。ランドゴールド・リソーシズ
リオ・ティント
個別銘柄では、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)
ドマン・サックスは同社株を欧州の「コンビクション・バイ・リスト」に追加し、目標株
価を引き上げた。
BAのウォルシュ最高経営責任者(CEO)はイブニング・スタンダード紙に対し、競
合bmiの買収に関心があり、bmiを保有する独ルフトハンザ
ることを明らかにした。
欧州株式市場は続伸。FTSEユーロファースト300種指数は前日に続き11カ
月ぶりの高値で引けた。世界経済が回復しつつあるとの期待を背景にエネルギー・銀行株
に買いが入った。
一連の底堅い経済指標を受け、景気後退の最悪期は過ぎ去ったとの見方が強まった。た
だアナリストからは、相場の上昇は急速かつ行き過ぎとして、再び上昇を始める前に短期
的な調整が入る可能性を指摘する声が上がった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は5.11ポイント(0.51%)高
の1011.26。過去10営業日で上昇は9度目となる。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は13.17ポイント(0.46%)高
の2895.45。
バークレイズ・ストックブローカーズの株式ストラテジスト、ヘンク・ポッツ氏は「わ
れわれは強い経済成長局面に入ろうとしており、景気後退から脱しつつあることを示す具
体的な兆候がある。無駄をなくして競争力をつけた企業がこの成長局面に向かっており、
非常に力強い組み合わせだ」と述べた。
「現在の株式市場の上昇は持続可能ではないが、この上昇を少なくとも短期的に保つこ
とができるだろう。若干慎重になるのが賢明だ」と続けた。
金融株が買われ相場を押し上げた。DJユーロSTOXX欧州銀行株指数<.SX7P>は
1.2%上昇した。
スタンダード・チャータード銀行
ブ・スコットランド
クレディ・アグリコール
バンク・オブ・アイルランド
資産を不良資産買い取り機関(バッドバンク)へ移管した後に必要とされる可能性のある
資本調達について自信を示した。
スウェドバンク
債券を最大30億スウェーデンクローナ(4億3880万ドル)買い戻す計画を明らかに
した。
米原油先物
BP
スタトイルハイドロ
<ユーロ圏債券> 大半が下落。フランスとスペインによる約100億ユーロの国債発
行や景気減速ペースの鈍化を裏付ける新たな経済指標に圧迫された。
この日の米経済指標は8月の米住宅着工・許可件数が9カ月ぶり水準に増加したほか、
週間新規失業保険申請件数が前週から減少し、9月の米フィラデルフィア地区連銀業況指
数も2007年6月以来の高水準となった。
BNPパリバの金利ストラテジスト、パトリック・ジャック氏は「弱気ムードが広がる
きっかけになるほどきょうの指標は強くなかった。しかし、堅調な株式市場、良好な指標
およびメドレー・レポートで示された(米政策金利見通しをめぐる)タカ派的な内容が重
なったことが(債券相場が軟調になった)要因だ」との見方を示した。
米有力ヘッジファンドアドバイザーのメドレー・グローバル・アドバイザーズは16日
発表したリポートで、利上げ開始時期をめぐる意見の隔たりがFRB政策担当者の間で大
きくなっているとの見方を示した。
独連邦債先物12月限
だった。
独連邦債2年物
%。同10年物
全般的に前向きな内容の指標を受けてリスクの高い資産へ資金がシフトする中、FTS
Eユーロファースト300種株価指数<.FTEU3>が上昇したことも悪材料だった。
アナリストによると、ユーロが対ドルで1年ぶり高値をつけたことは、債券相場にはそ
れほど影響しなかった。
市場は、フランスとスペインが実施した合わせて104億ユーロの国債発行を消化。ア
ナリストは入札について、強い需要があったとの見方を示した。
このところ高利回りのユーロ圏債券が選好されていることを背景に、これら債券が独連
邦債をアウトパフォームした。
フランス国債10年物OAT
26bpから25bp程度に、スペイン国債10年物
利回り格差は前日の54bpから52bpにそれぞれ縮小した。
[東京 18日 ロイター]