ドル/円
午後3時現在 92.72/77 1.3533/36 125.50/53
正午現在 92.62/63 1.3543/45 125.43/46
午前9時現在 93.13/15 1.3564/68 126.33/36
NY17時現在 93.04/08 1.3577/80 126.22/29
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[東京 16日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時
点に比べて下落し、92円後半で推移している。米国株先物やアジア株が軟調となるなど、
市場の地合いがリスク・オフに振れるなかで、クロス円主導でドル/円も水準を切り下げ
た。92円半ばから下にはストップロスがあるとの声もあり、下攻めの動きが出るかどう
か注目されている。
国内投資家によるクロス円の売りが波及し、ドル/円は朝方から軟調に推移した。イエ
レン米サンフランシスコ地区連銀総裁が今年これからと来年のインフレ率も1.0%にと
どまるとの見通しを示したことに加え、グローベックス市場の米国株先物やハンセン指数
など株価が軟調でマーケット・センチメントがリスク・オフに振れたこともドルを圧迫し、
92.59円まで下落。13日につけた直近安値(92.57円)を視野に入れた。売り
一巡後、いったんドルは下げ渋り、92円後半でもみあったが、午後3時過ぎに
92.57円まで売られて直近安値に迫った。
市場ではこれまで、「当面のレンジの上値である5日の高値の94.78円に対する下
値は92円半ばから前半」(大手銀行)との声が出ていた。この水準に近づいたことで、
レンジの下値確認ができるか、さらに下攻めの動きが出るか、関係者の注目が集まってい
る。「92円半ばを抜けると92円付近までまとまったストップロスがある。これをつけ
に行く動きが出るかどうかだ。下攻めの動きが出てくると、来週にかけて91円台が視野
に入る」(国内銀行)との声が出ている。
<米金融当局者のハト派発言による米金利けん制効果には限度>
米サンフランシスコ地区連銀のイエレン総裁は15日、失業率は来年末までに8.0%
を下回る公算は小さいと指摘。今年これからと来年のインフレ率も1.0%にとどまる見
込みとしてうえで、金利を長期間ゼロ付近に据え置く米連邦準備理事会(FRB)の政策
は正当化される、との見解を示した。
イエレン総裁はハト派として知られているが、一方でタカ派の代表格であるリッチモン
ド地区連銀のラッカー総裁も15日、「現在の金利水準に満足している」と述べ、金利を
長期間異例の低水準に据え置くとの文言を連邦公開市場委員会(FOMC)の声明から削
除する差し迫った理由はないとの認識を示しており、このところ、米金融当局者からハト
派寄りのコメントが続いている。
市場では「長期金利が上がりすぎると住宅ローン金利に響く可能性もあり、楽観に傾き
すぎたマーケットをけん制したいのだろう」(住友信託銀行マーケット・ストラテジスト、
瀬良礼子氏)との声が上がっている。
ただ、主要国のなかでは米国が一番、金融政策の出口に近いというのはコンセンサス。
「当局も市場金利をコントロールすることはできない。長期金利は下げ渋るとみており、
ドル/円が大きく下振れることはないだろう」(住友銀行、瀬良氏)との声が上がってい
る。
(ロイター日本語ニュース 松平陽子)
※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net
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