(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 12143.24(‐96.87)
前営業日終値 12240.11(‐62.44)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 2756.38(‐9.87)
前営業日終値 2766.25(+1.46)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1292.28(‐8.39)
前営業日終値 1300.67(‐4.22)
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[ニューヨーク 29日 ロイター] 29日の米国株式市場は下落して終えた。連邦
債務上限引き上げ協議が難航する中、週間では1年ぶりの下げとなった。
ダウ工業株30種<.DJI>は96.87ドル(0.79%)安の1万2143.24ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は9.87ポイント(0.36%)安の2756.38。
S&P総合500種<.SPX>は8.39ポイント(0.65%)安の1292.28。
S&P総合500は今週5営業日続落。この日は一時、支持線水準となる200日移動
平均を下回った。ただこの日の安値からは持ち直して引けた。
週間では、ダウが4.2%、ナスダックが3.6%、S&Pは3.9%それぞれ下落。
月間ではダウとS&Pがともに2.2%下落。ナスダックも0.6%安となった。
8月2日とされるデフォルト(債務不履行)回避期限が目前に迫る中、議会は依然とし
てこう着状態を打開できておらず、投資家はデフォルトに加え、米国格下げの可能性も懸
念している。
株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラテ
ィリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>は一時9%上昇し、3月中旬以来の高水
準となった。
オバマ大統領は同日、事態打開に向け、あらためて民主・共和両党に歩み寄りを求めた。
下院は引け後に、ベイナー下院議長の歳出削減案を採決にかける予定。採決は当初、前
日に予定されていたが、党内保守派の支持が得られず見送られていた。議長は保守派切り
崩しに向け、削減案に修正を加えている。だが議長案が下院を通過しても、上院で可決さ
れる見込みは薄い。
この日発表された第2・四半期の米国内総生産(GDP)統計が弱い内容になったこと
も相場を圧迫した。GDP速報値は、年率換算で前期比1.3%増となり、エコノミスト
予想の1.8%増を下回った。また第1・四半期の伸び率も1.9%から0.4%に大き
く下方修正された。
エネルギー株がこの日のダウの下げを主導した。シェブロン
市場予想を上回る43%の増益となったが、1%下落。
週間では工業株の下げが大きく、S&Pの工業株指数<.GSPI>はさえない決算を嫌気し
6.1%の大幅下落となった。
ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は約8
5億8000万株となり、1日平均の74億8000万株を上回った。
騰落銘柄比率は、ニューヨーク証券取引所がおよそ1対2、ナスダックは5対7だった。