日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNI:>
前場終値 9335.54 +95.00 前場終値 9330 +90
寄り付き 9242.84 寄り付き 9230
安値/高値 9242.84─9335.54 安値/高値 9230─9330
出来高(万株) 70180 出来高(単位) 33313
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[東京 19日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は高値引けとなり続伸。
追加金融緩和策への期待感から不動産株などが買われた。日銀がきょう午後に緊急会合を
開くのではないかとのうわさが出てドル高/円安が進んだことが買い材料となっている。
国内長期資金からの買い観測もあった。ただ円高警戒感は依然として強いほか、様子見姿
勢をとる投資家も多く薄商いは続いている。
前場の東証1部騰落数は、値上がり1005銘柄に対し値下がり456銘柄、変わらず
が204銘柄。東証1部売買代金は前日より少ない4501億円。
追加金融緩和期待を背景に上値を伸ばした。19日付産経新聞朝刊は、日銀が追加の金
融緩和策の検討に着手すると報道。午前中盤には臨時の日銀金融政策会合がきょう午後に
開かれるとのうわさが広がり、ドル高/円安が進んだことで株式にも買いが強まった。
ただ、あくまでうわさの段階であり、様子見姿勢をとる投資家も多かった。証券ジャパ
ン・調査情報部長の大谷正之氏は「政府・日銀が動ける範囲は狭いとみられているが、週
明け23日に開かれる予定の菅直人首相と白川方明日銀総裁の会談を前に期待感が強まっ
ている。ただ円高警戒感は強く依然として上値は重い。ドル安・円高の主要因である米金
利低下に変化がない限りは円高トレンドは変化しないだろう。日経平均9500円に近付
けば戻り売りも警戒される」と述べている。
公的年金の買い観測もきょうは午前中から広がった。「信託銀行によるまとまった買い
があったので、公的年金の買い観測が出たようだ。ただ全般的には盛り上がりには欠ける。
為替にらみの展開だ」(外資系証券トレーダー)という。
米市場では、ウォルマート・ストアーズ
ット
ぎ、消費関連株に買いが入っているが、日本の小売り株はさえない。
ドン・キホーテ<7532.T>は18日、2011年6月期の連結営業利益が前年比9.2%
増の230億円になり、過去最高益の更新を見込んでいると発表したが利益確定売りに押
され3.2%安。エコポイント制度の延長などが経済対策のメニューとして浮上している
が、内需刺激への期待は低い。
(ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)