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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=4日ぶり反落、15年ぶりの円高水準が上値抑える

発行済 2010-09-14 16:08

日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:>  

終値    9299.31 (-22.51) 終値 9250 (-10)

寄り付き 9319.50 寄り付き 9260

安値/高値   9258.18─9330.05 安値/高値 9200─9280

出来高(万株) 154212 出来高(単位) 55124

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 [東京 14日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反落し、9300

円を割り込んだ。前日の米株高を受け東京市場も買い地合いではあったが、円高が上値を

抑えた。民主党代表選を控えて全体的に見送りムードが広がる中、同代表選を意識した仕

掛け的な円買いの動きからドル/円が15年ぶりの円高水準に振れたことを受け、輸出株

を中心に売りが加速する局面もみられた。ただ、下値は堅く、目先円高が進んでも900

0円から下値では買い支えられるとの見方が出ている。

 東証1部騰落数は値上がり582銘柄に対し値下がり887銘柄、変わらずが191銘

柄。東証1部の売買代金は1兆0494億円。

 13日の米株式市場は続伸しS&P総合500種<.SPX>は今夏のレンジの上限に迫った

。週末に発表された中国の一連の経済指標のなかで鉱工業生産が好調だったことや、バー

ゼル銀行監督委員会による新たな銀行自己資本比率規制「バーゼルIII」が合意されたこ

とが背景。JPモルガン・チェースは3.5%急伸し、ダウ工業株30種<.DJI>

の上げを主導した。フィラデルフィアKBW銀行株指数<.BKX>は3.1%高。

 東京市場の前場は薄商いの中、米株高を受け買い地合いではあったが、円高進行を材料

に短期筋による先物での売りが下押し圧力となった。市場関係者は「15年ぶりの円高水

準が警戒され、買いの手が出ない。9月期末の配当取りを狙う資金が流入している程度で

投資家はリスク回避指向を再び強めている」(準大手証券)と述べた。ドル/円は午前

の取引で一時83.25円へと円高が進んだ。

 東京海上アセットマネジメント投信シニアファンドマネージャーの久保健一氏は、15

年ぶりの円高水準になったことに関連し「米景気の減速懸念によるものではなく、民主党

代表選で菅直人首相が再選される公算が大きいとの見方から仕掛け的な動きが出たと思わ

れる」との見方を示した。そのうえで「ドル/円が83円割れを試す可能性があり、その

際に日経平均株価<.N225>は9000円を割り込むとみている。

 ただ、下値では買い支えられるとみられ、一気に9000円を割り込んでも戻すのは早

く、8000円台は定着しないのではないか」と指摘した。日経225オプション

<0#JNI*.OS>のストライク価格9250円のプットは24%付近。国内証券の株式トレー

ダーは「ボラティリティはもう少し上昇してもおかしくないが、円が対ドルで最高値を試

す動きやそれに伴う株価の値動きはすでに想定されていたため、あまり動かないのではな

いか」と指摘する。

 業種別では銀行株が高かった。市場では「バーゼルIIIの合意を受けて、自己資本規制

に関する不透明感が後退し、買い安心感が続いているようだ」(みずほ証券エクイティ調

査部・シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏)とみられていた。また、円高にもかかわ

らずキヤノン<7751.T>の底堅い値動きが目立った。自社株買いを行うと9日に発表したこ

とが引き続き買い材料とされる。

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)

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