[ソウル 26日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は26日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ1.75%とした。13年ぶりの高水準にあるインフレ率の抑制に向けて2会合連続の利上げを決定、さらに積極的な利上げを行う姿勢を示唆した。
政策金利は2019年半ば以来の高水準となった。決定は全会一致だった。
ロイターのエコノミスト調査では、28人中27人が25bpの利上げを予想していた。
中銀は今年のインフレ予想を従来の3.1%から4.5%に引き上げた。これは08年以来の高水準で、中銀目標2%の倍以上に相当する。
李昌ヨン総裁は会合後の記者会見で「政策は当面、物価安定を重視する。(タイムフレームは)数カ月と言うのが適切だろう」とした。
中銀は声明文で「理事会は、当面はインフレにより重点を置いた金融政策を行うことが正当化されると考えている」とした。
シンヨン証券のアナリスト、Cho Yong-gu氏は声明文について、追加利上げに向けたこれまでで最も強いシグナルと指摘。「7月と8月にそれぞれ利上げすると予想する。声明文のタカ派的なメッセージを踏まえ、年末の金利予想を2.25%から2.50%に引き上げることも検討している」と述べた。
大半のアナリストは、中銀が年末までに金利を2.25%に引き上げると予想。中国の景気減速や高水準の家計債務を踏まえ、それ以降は中銀が引き締めペース検討するとみている。
中銀は今年の経済成長率を2.7%と予想、従来予想の3.0%から引き下げた。
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