[ロサンゼンルス 17日 ロイター] - 米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーは17日、株主宛の書簡でアクティビスト(物言う投資家)のネルソン・ペルツ氏の取締役就任を拒否した理由について、スキルと経験が欠如しているためだと説明した。
書簡は「ペルツ氏はディズニーの事業を理解しておらず、急速に変化するメディア環境の中で株主価値を確保する上で取締役会を支援するスキルと経験が欠如している」とした。
ペルツ氏は先週、ディズニーの取締役就任を目指した取り組みを正式に開始した。同氏は、ディズニーが動画配信事業への過大な投資や21世紀フォックスの買収、経営者の後継計画失敗などで「危機」に瀕していると訴えている。
同氏は先週、CNBCテレビに、ディズニーは動画配信サービスのフールーの未保有株を取得すべきであり、さもなければ動画配信事業から撤退すべきだと指摘。テーマパーク事業への投資を強化する必要があるとも述べた。
ペルツ氏が率いるトライアン・ファンド・マネジメントはディズニー株の0.5%(約9億ドル相当)を保有している。