ドイツで開催されていた主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で、人民元を特別引出権(SDR)構成通貨へ採用する方針が決定されたもようだ。
複数の中国メディアが消息筋情報として伝えた。
SDR構成通貨採用にあたりIMFが設けている条件は、(1)当該国の財・サービスの貿易量が加入国の上位にあること、(2)通貨が自由に使用できること——の2つ。
このうち、中国は(1)の条件を満たしているが、交換制限などで(2)の条件は満たしていない。
SDR構成通貨の見直しは原則、5年に一度で、今年がその年に当たる。
仮に今年、人民元がSDR構成通貨に採用されなければ、2020年以降に先送りされる見通しだ。
SDR構成通貨に採用された場合の影響に関しては、「準備通貨使用への直接的な影響はさほど大きくないが、人民元の国際化にあたって象徴的な意味をもつ」(中国国際金融)と考えられている。
【亜州IR】