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欧州市場サマリー(11日)

発行済 2010-01-12 05:00

     1404GMT       8日

ユーロ/ドル   1.4522       1.4412

ドル/円    92.430      92.610

ユーロ/円   134.26      133.54

 

              11日終値     前営業日終値

株 FT100 5538.07(+3.83) 5534.24

  クセトラDAX     6040.50(+2.89) 6037.61

 

金 現物午後値決め 1153.00 1126.75

 

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(3月限)  99.300 (+0.005)  0.310(0.309)

独連邦債2年物 1.249(1.278)

独連邦債10年物(3月限) 121.72 (+0.32) 3.344(3.375)

独連邦債30年物   4.096(4.102)

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 <為替> ドルが全面安。前週8日発表の米雇用統計が弱い内容となったことや、ブラ

ード米セントルイス地区連銀総裁が米金利は長期間、低水準にとどまる可能性があるとの

見方を示したことが背景。

 

 <株式> ロンドン株式市場は小幅続伸。米国市場の鈍い値動きを背景に鉱山・金融株

が軟調となる一方、エネルギー株が上昇した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は3.83ポイント(0.07%)高の

5538.07。序盤に一時、ザラ場としては1年4カ月ぶり高値となる5600.48

をつけた。

 エネルギー株が買われた。シティグループが長期原油価格予想を従来の1バレル=65

ドルから80ドルに上方修正し、主要エネルギー関連株の投資判断を引き上げた。

 BPは2.2%高。シティが投資判断を「ホールド」から「バイ」に引き上げた。

BGグループが2.4%高、ロイヤル・ダッチ・シェルも0.9%高。

ケアン・エナジーは2.3%上昇。タロー・オイルはシティの目標株価引

き上げもあり0.8%値上がりした。

 不動産株も好調だった。ゴールドマン・サックスが一部不動産銘柄の投資判断を引き上

げた。ランド・セキュリティーズは2.9%上昇。ゴールドマンが「コンビクシ

ョン・バイ」リストに加えた。

 小売大手テスコは0.5%値上がりした。同社は12日にクリスマス商戦の業

績を発表する。スーパーマーケットのモリソンも1.9%高。野村証券が投資判

断を「バイ」に引き上げた。セインズベリーは0.5%下落した。

 鉱山株が売られた。一時上昇したものの、米国市場の鈍い値動きが重しとなり下げに転

じた。12月の中国貿易統計で輸出入がともに予想を上回り、輸出は1年2カ月ぶりに前

年比で増加したことを背景に、この日の金属価格はしっかりした値動きとなった。

 ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズは2.3%安。ベダンタ・リソーシズ

、アングロ・アメリカン、エクストラータ、リオ・ティント

、BHPビリトンは0.4―1.8%値下がりした。

 銀行株も弱かった。15日のJPモルガンを皮切りに米銀行セクターが本格的

な決算シーズンを迎えるなか、慎重姿勢が広がった。スタンダード・チャータード(スタ

ンチャート)銀行、HSBC、バークレイズ、ロイズ・バンキ

ング・グループは1.1―2.1%下落した。

 

 欧州株式市場は反落。米企業決算シーズンを控え金融株が売られるなか、一時つけてい

た15カ月ぶり高値から押し戻された。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.21ポイント(0.11%)安

の1063.82。一時1074.50と15カ月ぶり高値を更新した。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は7.61ポイント(0.25%)安の

3010.24。

 ウィリアムズ・デブローのリサーチ主任ジム・ウッド・スミス氏は「中国の統計が力強

い内容となったことを受け、相場は朝方大きく上昇したが、その後利食い売りが出た」と

指摘。「今後数週間で多くの指標が発表されるほか、米企業決算シーズンが始まる。様子

見姿勢を維持する理由がすべてそろっている」と述べた。

 中国税関当局が発表した12月の貿易統計は、輸出が前年比17.7%増、輸入は

55.9%増加し、ともに予想を大きく上回った。輸出は14カ月ぶりに前年比増加に転じ

た。 

 米アルコアは、この日の米市場引け後に第4・四半期決算を発表する。その他

JPモルガンやインテルの決算発表が、週内に予定されている。

 銀行株が下げが目立ち、ドイツ銀行は1.2%安。トレーダーは、減配の可

能性をめぐる憶測を指摘した。同行はコメントを差し控えた。

 クレディ・スイス、BNPパリバ、UBS

1─2.1%安。

 半面、エネルギー株は中国の貿易統計を手がかりに上昇。BGグループ、BP

、ロイヤル・ダッチ・シェル、トタルは0.3─2.4%高。

 個別銘柄では蘭ハイネケンが3.3%高。同社はメキシコの飲料大手フォメ

ント・エコノミコ・メヒカーノ(FEMSA)のビール事業を買収すると発

表した。

 

 <ユーロ圏債券> 期間が短めの国債が長期国債をアウトパフォームし、利回り格差が

拡大した。中央銀行が慎重を期して長期間にわたり低金利を維持するとの観測が高まった。

 8日発表の12月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想外に減少し、米経済が

回復しつつも見通しは引き続きぜい弱であることを示唆した。これを受けて中銀は慎重な

姿勢を維持するとの見方が広まった。

 独連邦債2年物と10年物の利回り格差は一時215ベーシスポイント(bp)程度ま

で拡大した。1622GMT時点では約2bp拡大の212bp。

 BNPパリバのストラテジスト、パトリック・ジャック氏は、最近の中銀当局者の発言

も金融危機への対応策解除が段階的となることを示しているとし「市場は利上げ時期が遅

れるとみており、それが短期債利回りの一段の低下につながり、イールドカーブがスティ

ープ化した」と述べた。

 終盤の取引で、独連邦債2年物利回りは4.5bp低下の1.232%。同

10年物利回りは2.5bp低下の3.349%。

 独連邦債先物3月限は31ティック高の121.71。一時は121.18ま

で下落した。出来高は53万2千枚と2009年の1日平均の約65万9千枚を下回った。

 ユーロ圏の国債のなかではポルトガル国債が信用格付けをめぐる懸念の再燃を背景に、

独連銀債をアンダーパフォームした。

 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は11日、格付け会社ムーディーズ・インベス

ターズ・サービスのシニアアナリストの話として、ポルトガルの格付けについて、債務管

理に向けた信頼できる措置を講じなければ引き下げる可能性があると報じた。

 ポルトガル国債の保証料も上昇した。CMAデータビジョンのデータによると、5年物

のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドは93.5bpから

102.2bpに拡大した。

 スペイン国債も銀行のシンジケートを通じた10年債発行を前に独連銀債をアンダーパ

フォームした。

 10年物のポルトガル国債と独連邦債との利回り格差は約5bp拡大し66bp。同ス

ペイン国債と独連邦債との利回り格差は約3bp拡大し61bpとなった。

                        [東京 12日 ロイター]

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