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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=5日ぶり反落、円高進み午後下げ幅拡大

発行済 2010-09-07 16:40

日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNI:>

終値 9226.00 (-75.32) 終値 9220 (-70)

寄り付き 9232.02 寄り付き 9220

安値/高値 9206.81─9311.02 安値/高値 9200─9320

出来高(万株) 158575 出来高(単位) 51432

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 [東京 7日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は5日ぶりに反落。利益確定売り

で始まった後は一時、プラス圏に浮上する場面もあったが、後場に円高が進行するに伴い

下げ幅を拡大した。市場では「ドル/円為替の84円割れが視野に入り、警戒感が強い」

(大手証券)との声がきかれた。

 一方、オバマ大統領が提案した追加の景気対策に対する、連休明けの米株市場の反応を

見極めたいとの姿勢が強まった。「東京市場でオバマ大統領の対策プランをプラス、マイ

ナスどちらの材料としてとらえても、いったんはポジションの手じまいをする投資家が多

かったようだ」(国内証券トレーダー)という。

 

 東証1部騰落数は値上がり458銘柄に対し値下がり1002銘柄、変わらずが177

銘柄。東証1部の売買代金は1兆0038億円だった。

 

 日銀は7日、金融政策決定会合で政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を

0.1%前後に据え置くことを、全員一致で決定。これを受けての株式市場の反応は、限

定的となった。マネックス証券・チーフ・エコノミストの村上尚己氏は「ニュートラルで、

追加金融緩和を示唆したという印象は受けない」と指摘。立花証券・執行役員の平野憲一

氏は「欧米が国策として自国通貨安を放置している状況の中で、政府・日銀が円高につい

てダイレクトに言及するぐらいの姿勢でなければ市場は反応しない」と述べた。

 日銀は声明で「先行きの経済・物価動向を注意深く点検したうえで、必要と判断される

場合には、適時・適切に政策対応を行っていく方針である」とした。リスク要因について

は、8月30日の臨時会合と同様に「米国経済を中心とする先行きを巡る不確実性の高ま

りと、これを背景とした為替相場や株価の不安定な動きが続くもとで、わが国経済の下振

れリスクに注意が必要」とも指摘した。

 

 8月末から9月初めてにかけて、一部の外資系の大口投資家による先物売買が市場の方

向性を決めているとの声が少なくない。市場では「これらの投資家が、10日のメジャー

SQ(特別清算指数)算出前のあす、あさっての2日間で、9250円と9500円のど

ちらの水準に収れんさせようとするのかによって、大きく振れる可能性もある」(十字屋

証券資金運用グループ・チームリーダーの岡本征良氏)との声があがった。

 

 業種別では鉄鋼や空運、その他金融、不動産、銀行が高い。非鉄金属や自動車は下落し

た。

 個別銘柄では、大幸薬品<4574.T>が前日比300円高の1337円とストップ高となっ

た。国内で初めて、ほとんどの抗生物質が効かない新型多剤耐性菌の感染者が見つかった

ことで、同社の衛生管理製品への注目度が高まっているという。同社の衛生管理製品は二

酸化塩素を使って除菌を行う。ただ市場では「大幸薬品の製品が新型多剤耐性菌に対し効

果があるかは不明だ。新型インフルエンザでマスク関連銘柄が買われたように一部の短期

筋がはやしているだけかもしれない」(国内証券投資情報部)との声が出ている。同じ理

由から、イワキ<8095.T>やサンデン<6444.T>も買われた。

 ブックオフコーポレーション<3313.T>が堅調。同社は6日、国内で運営する「BOOK

OFF」既存店の8月の売上高が前年同月比4.3%増になったと発表し、好感された。

既存店の8月の客数は3.5%増だった。セールを効果的に行ったことで客数がプラスに

転じ、従来から売り上げをけん引していたDVD、ゲームに加えて書籍全般も伸びたとい

う。

 

 (ロイター日本語ニュース 石渡 亜紀子記者)

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