この記事は23日に配信されたものです。
1251GMT 21日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
22日終値 前営業日終値
株 FT100 5935.02(+35.13) 5899.89
クセトラDAX 7326.39(+36.25) 7290.14
金 現物午後値決め 1602.00 1601.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.315 (+0.005) 0.925(0.918)
独連邦債2年物 1.392(1.431)
独連邦債10年物(9月限) 127.61 (+0.60) 2.824(2.870)
独連邦債30年物 3.554(3.602)
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<為替> ユーロが対ドルで下落。市場の注目は、前日のユーロ圏首脳会議で決定した
ギリシャ第2次支援策や危機波及の回避に向けた措置がどのように実施されるかにシフト
している。
EBSによるとユーロ/ドル
2週間ぶりの高値となる1.4440ドルに上昇した。
<株式> ロンドン株式市場は続伸して終了した。ただ、ギリシャに対する支援策への
期待感が発表当初に比べ薄らいたことで、銀行株の上げ幅が縮小した。
銀行株<.FTNMX8350>はまちまちの取引となった。ロイヤル・バンク・オブ・スコットラ
ンド(RBS)
一方、ロイズ
保険株<.SXIP>もこのところの高値から下落。ただ保険大手のアヴィヴァ
のうわさから1.3%値上がりした。
相場を下支えしたのは携帯電話大手ボーダフォン・グループ
感され2%高となった。
医薬品大手アストラゼネカ
ンチが、同社の投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に引き下げたことが嫌気された。
欧州株式市場は続伸して終了した。ギリシャ第2次支援合意を受け安心感が広がるなか、
石油株がこの日の上昇を主導した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は5.78ポイント(0.52%)高
の1108.90。週間ベースでは2%上昇した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は9.26ポイント(0.34%)高の
2772.60。
仏トタル
ギリシャの銀行株の上昇も目立った。ナショナル銀行
スペインのバンキンテル
一方、イタリアの銀行株は利食い売りで下落。ウニクレディト
インテサ・サンパオロ
ユーロ圏首脳は21日の首脳会議で、民間部門の参加などを盛り込んだ対ギリシャ第2
次支援策で合意した。欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)からの公的支援として
の1090億ユーロを供与するほか、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の機能強
化なども決めた。
ただ、フィッチ・レーティングスはこの日、ユーロ圏首脳会議で合意したギリシャ支援
策を受け、ギリシャの格付けを制限的デフォルトにする方針を明らかにした。
また、エコノミストの間からは、今回の措置が債務危機解決に十分か疑問視する声も聞
かれる。
<ユーロ圏債券> ユーロ圏首脳が前日にギリシャ向け第2次支援策で合意したことを
受けてギリシャ国債の価格が上昇した。一方、イタリアとスペインの国債は下落。支援策
によって危機の波及を回避できる
か不透明感が漂う中、圧迫された状況が続くとみられている。
独連邦債先物9月限
半分強を取り戻した。市場が対ギリシャ支援策の詳細を精査する中、前日に広がった楽観
的な見方がやや後退したほか、ノルウェーの首都オスロ中心部でこの日、大規模な爆発が
発生したことも、質への逃避買いにつながった。
ユーロ圏首脳が21日、追加の公的融資や民間債権者の関与などを盛り込んだ支援策で
合意したことを受け、ギリシャ国債10年物の対独連邦債利回り格差は187ベーシスポ
イント(bp)縮小した。
2年物
の利回りは4.3%ポイント、それぞれ低下した。
ただ、投資家の間では民間関与や欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の規模につ
いてより詳しい情報が必要との声が聞かれた。ある市場筋は「状況は依然としてかなり不
安定だ」とし、「EFSFの規模は4400億(ユーロ)だが、スペインやイタリアの状
況が悪化すれば、支援には2、3倍の資金が必要になる」との見方を示した。
10年物イタリア国債
ン国債の利回りは3bp上昇の5.797%。いずれも6%の水準は下回った。
[東京 23日 ロイター]